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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2011

なるか今季初V、石川遼

まだ勝ち星こそないが、名シーンは数え切れない。三井住友VISA太平洋マスターズもそのひとつ。17番のホールインワンは松山さんのアマVにいっそうの華を添えた。
賞金王の座はすでに、裵相文(ベサンムン)に譲ったが、 目指すべきものは、まだまだある。

まず、部門別のバーディ率ランキング。1ラウンド平均4.14で現在、ランク1位につけている。「1ラウンド4バーディを目標」としている石川にとって、「バーディが獲れないなら、パーでもボギーでも同じ」と言い切るほど。
「このコースで4つ取って行くのは至難の業だけど、それでも取っていくゴルフをしたい」と気合が入る。

また、平均パットも現在1ホールあたり1.7063を記録して、1位に「最近はミスパットも減ったし、パットには非常に自信を持っている」と本人も言うように、これもまた譲りたくないもののひとつだ。

現在、獲得賞金は海外のメジャーを含めて9078万2603円。08年のプロ転向から毎年1億円突破を実現させてきただけに、「今年突破出来なくて、悔しくないというのは絶対ない」。
シーズン最初に、今年の獲得賞金の全額を、被災地に送ると決断しただけに、そこもひとつ、大きなこだわりではある。

今季まだない勝ち星を、いよいよこの最終戦でたぐり寄せれば、3つともいっぺんに叶えられる可能性が高くなる。

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