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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2011

アマチュアの松山英樹さんはイーブンパーの11位タイに

同学年のプロとの差を感じるばかりの2日目となった。同組で回った石川遼は、通算5アンダーの首位タイ。
対する松山さんは、イーブンパーの11位タイに、「遼はすべて上手いが特にアプローチと、パター。その差がトータルの差につながっている」。

5番で、右手前のラフにショートしたアプローチを寄せきれず、3メートルのパーパットも3パットのダブルボギーを打った。
6番のイーグルパットはカップに蹴られ、17番は30センチもショートした。

また豪快さがウリのショットも、急激な冷え込みには、太刀打ちできない。
「寒くて、距離も落ちて、まともにスイング出来ない。合わせ合わせのショットになってしまった」と、16番は左の林の中に打ち込んだ。
太い枯れ枝や、枯れ葉に埋もれた第2打は、手首を痛めるかもしれないのも覚悟でそのまま打つしかなかった。
うまくフェアウェイに脱出したが、それも生かせなかった。
ショートアイアンの3打目も長いパーパットが残り、パーセーブに失敗して、「こんなひどい内容で、よく5打差で終われた」と、むしろ胸をなで下ろしたほどだった。

「遼はしっかりとヒットするから距離感も出るし、ボールがねじれないから、転がりが良い」とパット巧者の同級生に、感嘆すればするほど「もっと練習しないと」との思いが募る。

18番ホールで石川と、「また最終日に一緒に回ろう」と約束したからには、なおさらだ。この日は特に、アプローチとパターで再三の冴えを見せた石川。「自分が今日の遼と同じ状況になったら、ひとつもパーが取れないと思う」との悔しさが19歳を駆り立てる。「もっと頑張って練習して、また遼と回れるように」と、改めて2日後の再戦を誓っていた。

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