Tournament article

ゴルフ日本シリーズJTカップ 2011

石川遼は競技短縮に「熱い気持ちが必要です」

いよいよ、今季初Vのラストチャンスは、54ホールで試されることになった。谷口とともに、最終組で最終日を迎えることになったが、1打差の3位には、ディフェンディングチャンピオン。

谷口と藤田のアラフォー2人。
「大きな大会で、強い選手。明日も本当に良いプレーをされると思う」と、石川にとっても、もっとも手強い選手に違いない。

また、2人だけではなく「54ホールになったことで、たくさんの選手にチャンスがあります。1つ2つのミスで焦って、気持ちを切らさないように粘り強くプレーしたい」と、短期決戦にはいっそう気も引き締まる。

初日から厳しい冷え込みも、最終日には緩むとは、これもまた天気予報で確認済みだ。また、この日3日目の大雨が、コースのコンディションを微妙に変えるかもしれない。

当然、距離感も、タッチも微妙に変わる。

「明日はグリーンが柔らかくなっていると思うので、アイアンの距離感やパッティングのスピードなど、なるべく早い段階で掴んでプレーしたい」と、空いた時間でプランを描く。

雨が上がったら、最終日に備えて練習に励む。
「昨日はアイアンでクラブヘッドよりも先に体が起き上がるミスが多かったので、素振りやシャドウスイングを含めて、そういうミスをなくしていこうと思います」と、修正ポイントも明確だ。

20歳にして、すでにツアー通算9勝を誇る石川にとっては、すでに72ホールで決着をつける、という流れが体に染みついている。

今週は、当初から土曜日の悪天候が予想されていたとはいえ、思いがけず1日がぽっかりと空白になることで、気持ちの持っていきようも、最終日にひとつ大きな鍵を握る。

「1日ラウンド出来ないのは、試合勘的に難しくなるので。細心の注意と、熱い気持ちが必要です」。
脅威の20歳が、今季最後にいっそう熱く燃える。

関連記事