Tournament article

カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2011

高山忠洋が首位キープ

3日目の最終組は、最後にようやく優勝争いらしくなった。17番パー4。宮里が、先に9メートルのバーディパットを決めた。
すかさず高山が、奥から5メートルを入れ返した。

そして迎えた最終18番は、互いに2オンに成功した。やはり先に宮里が2パットのバーディ締めに、負けじと高山も後に続いてガッツポーズで締めた。

宮里の追い上げもかわして、1打リードで単独首位を死守して、「野球で言うなら、6回3失点くらいの内容かな。今日は一応、勝利投手になれた」と、安堵の溜息。

前半は、もうひとり同組の上井邦浩も含めて、3人揃ってなぜか沈痛ムードに「ギャラリーも、ほとんどいなかったからかなあ」と、笑う。
序盤は伸び悩む展開に、「誰かが仕掛けないといけない」と気ばかりが焦るのだが「動かそうにも、動かせない」。しかも、自身も2番で3パット。「逆にボギーが先行してしまって」と、舌を出す。

そんなゲーム展開もあって、「最初はコースもシーンとしていて。嫁の声だけが響き渡っていた」。
高山には毎日、18ホールをついて歩いてくれる妻・梢さんの声援があった分だけ、幸いだった。それもようやく観客が鈴なりの終盤ホールで、盛り上げられた。

奇しくも(?)宮里は兄の聖志も含めて、高山が編成する草野球チーム「フィールド・オブ・ドリームス」のメンバー。チームメイトは“キャプテン”が、1打リードで、再び最終日最終組で激突する。

いかんせん、ショットの調子は決して良いとは言えない。「野球でいえば、150キロの直球が出たり、130キロのチェンジアップが出たり。気合でなんとか真っ直ぐ行かせてる」と、今季の開幕戦に続く今季2勝目も、強気なことは言えそうにもない。
「高山だったら、と思ってみなさんどんどん追い上げて来ると思う」と、敵は2位の宮里だけではない。

今年はプロ野球の日本シリーズで、日本一に輝いた福岡ソフトバンクホークス。MVPに輝いた野手の小久保裕紀さんは、地元・和歌山の星林高校で、高山とは6つ上の伝説の先輩。
「さっそくメールを送りました。僕も残り2戦頑張ります、と」。小久保さんの活躍も、力に変える。
「僕も負けないように頑張ります。最終日も気合で頑張りますので、もう少し応援に来ていただけたら」。
地元・高知県のギャラリーにも呼びかけた。

関連記事