Tournament article

市原弘大(いちはらこうだい)が国内自己ベストの5位タイ

アジアと日本を掛け持つ27歳が、国内自己ベストの5位に入った。15番パー5で、残り196ヤードの第2打を、4番アイアンで1メートルに乗せてイーグルを奪うなど、日本ツアーでの自己ベストスコアを更新する66をマークした。

前日3日目までの予選2ラウンドは、ショットの調子が悪かった。
アジアやチャレンジトーナメントを含めてこれで4連戦。
「試合に出続けている影響で、クラブが上から入って力ずくで打っていた」。
前日のホールアウト後に、それに気づいて修正したら、たちまちキレが戻ってきた。
復調とともに、世界各地で鍛え上げてきた技術と精神力を示してみせた。

埼玉平安高校時代に日本ジュニアを制し、世界ジュニアに3年連続で出場。卒業後の2001年は、19歳でプロデビューを果たし、将来を嘱望されたが、そのあとは苦難の連続だった。

もともとパットに不安があり、長尺パターを握ってもう7年。一時期はアドレスで手が動かなくなるいわゆる“イップス”にかかり、長く苦しんだ。
ようやく、復調の兆しが見えたころに、今度は腰のヘルニアを患った。

まだ、ツアーの出場権を持たないころは「ミニツアーなど、出られるものは何でも出た」。
1週間のうちに、4試合を掛け持つこともざらで移動の際に、体にかかる負担は本人が想像していた以上。
「若かったから、体のケアなんか、考えたこともなかった」と反省混じりに振り返る。
ピーク時の1ヶ月間は歩くことさえままならず、1年半もクラブを握れないようなつらい時期も、トレーニングに取り組むなどして乗り越えてきた。

アジアンツアーには、2008年から本格参戦。
「試合があるところなら、どこへでも行く」と精力的に海を渡り、昨年はトップ10入り5回。賞金ランクは13位につけて、初シードを獲得。
また日本では、チャレンジトーナメントでランク5位に入って今季ツアーは前半戦の出場権を手に入れて、本格参戦。

今年もアジアと日本のチャレンジに加え、国内レギュラーツアーの掛け持ちも加わって、この先は「8月まで休みが取れるかどうか」という忙しさだ。

それでも「日本の転戦は、アジアに比べて全然楽です」と言うたくましさで、目指すは両ツアーのシード権。
「そして最終的にはワールドランキングでメジャーに出られるような選手になりたいです」と、でっかい夢もぶち上げた。

関連記事