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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2010

金庚泰(キムキョンテ)は10位タイ後退に「私の優勝は難しい」

もともと低弾道のショットはこんな日にこそ、モノをいう!! ・・・と、それにしてもこの日2日目の強風は、凄かった。さすがの金も、「良いショットは少ししかなかった。だからこそ、アプローチとパットが大切なのに・・・!」と、歯がみした。

先週からグリーン上で、精彩を欠いたままだ。
初日から再三のチャンスも決められず、連戦の体調を考慮して、前日初日は宿泊先にパターを持ち帰り、ホテルの部屋でボールを転がしてみたものの「昨日の練習は無駄でしたね」と、苦笑いを浮かべるしかない。

原因もいまだ、つかめないまま。この日は3つスコアを落として、まごついているうちに、池田は首位を守り、そして石川はこの日8アンダーをマークして、初日の最下位から一気に6位タイに浮上した。
「・・・遼くんは昨日と16ストロークも違うんですね!!」。
1打のリードを許した19歳に、賞金ランキング1位も脱帽だ。

2人のうちどちらかが勝てば、韓国人として初の賞金王の座が危うくなる。
しかし、金は相変わらず、「2人とも凄い選手なので。優勝のチャンスがあります」と、どこかのほほんと、プレッシャーとも無縁に見える。

それどころか、「私の優勝はちょっと難しい・・・」と、ここにきてまさかの敗北宣言?!

いいや、違う。2人の優勝を阻止しようとすれば、無用な緊張を自らに強いることになる。
どちらが勝っても、金が2人までの2位タイにつければ逃げ切れる。自分の立場と条件は、十二分に分かっている。「私は、トップ5狙いで行きます」と、どんな場面でも気負わないことが、この人のやり方だ。

「この難しいコースでは、バーディを狙うと、ボギーを打つ。だから、明日もパーで行きます」。いよいよこのツアー最終戦でこそ持ち味の堅実なプレーで、着実に頂点までの階段をのぼる。

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