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カシオワールドオープン 2010

石川遼は5打差18位に「諦めない」

この日3日目は5バーディ(2ボギー)に前日よりも、ちょっとは表情が晴れた。「ゴルファーは単純なので。悪ければ弱気、良ければ強気になる。なるべく悪いときも、強気でやろうとは思っていますが、特に僕はそうかもしれない」と、照れ笑いもこぼれた。

特にうっぷんがたまっていたグリーン上は、大事なパットの前に、腰の前でパターを飛球線方向に向けて、地面に水平に構え、入念にアドレスをチェック。イメージを植え付けてから打った。
「昨日まで思った方向に打てていなかったので。打ち出す方向に真っ直ぐ打ち出すのが大事だと思った」と、効果を説明した。

スタートの1番で4.5メートルは、「3、40センチはスライスした」というバーディチャンスを皮切りに、「今日はしっかりとラインに乗せて打つことが出来た」と、ノルマ達成を喜んだ。

デビュー当時から自らに課している「1日4バーディ」を今週、初めてクリアして、「明るい兆しが見えてきた」。

賞金王争いの金と池田が優勝争いを繰り広げている。
金が、今大会で今季4勝目をあげれば、金の賞金王が決定する。

また今週終了時点で石川が、金に799万2466円差をつけられると最終戦を残しても、石川にはチャンスがなくなる。

金の順位を度外視して考えたとしても、逆転での2年連続賞金王を狙うというのなら、残り2戦で石川はいずれか1勝、もしくは、いずれも単独2位以上の成績を残すのが、最低条件となる。

いよいよ最終日は厳しい戦いとなるが、「勝負はこれから」と、ときおり咳き込むガラガラ声にも淀みはない。
「まだまだ、諦めるつもりはない。今の調子なら、明日は6アンダーか7アンダーを出せる可能性もある。最善を尽くしたい」。
気合いが入った。

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