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マイナビABCチャンピオンシップ 2010

谷口拓也が本日のベストスコア「66」で6位タイに急浮上

あわや大惨事になるところだった。

18番のセカンドショット。左ラフから残り202ヤードを7番アイアンで打ったボールは、フォローの風の影響もありギャラリースタンドへ一直線。
ギャラリースタンドに立っているテレビ用マイクの細い黒いポールに奇跡的に当たり、ピン右横1.5メートルの所にポトリと落ちた。

「あのままだと、ギャラリーの方に当たってしまっていましたから。本当にラッキーでした。」と胸をなでおろしたが、結果的にはイーグルを奪う形となった。

このイーグルを始め、伸び悩む選手が多い中、6つスコアを伸ばす好調ぶり。
10番からのインコースは全て1パットで、自身の9H最少パット数「9」のタイ記録をマークした。
ツアー屈指の早いグリーンも攻略し、6位タイに躍り出た。

好調の秘訣は「先週からボールを変えた」こと。
ボールはあまり変える事はないが、試し打ちしたところ「感触が良かった」。
「距離が前より伸びたから」というボ―ルに助けられ、楽にゴルフができている。

それにここ数試合は、連続で先日のゴルフ殿堂入りを果たしたジャンボ尾崎と練習ラウンドを一緒に回っている。
今年の5月にはジャンボを訪ねて指導を仰ぎ、不調の中でもゴルフの楽しみを思い出した事もあった。

一緒に回るジャンボや谷原秀人のプレーを見ても、技術の高さと上手さを感じさせられる。
「100ヤード以内のアプローチを磨かないと」と、ゴルフの調子を取り戻すとともに、課題も見つかって来た。

この試合も含めるとツアートーナメントは残り5戦。現時点では、最終戦の出場資格がない谷口拓也にとっては、実質4戦となる。
2008年に得たトーナメント優勝者のツアー出場の資格も、今年が最終年となるだけに、少しでも賞金を上積みしてシードを当確させたい。

ただ、本人はあくまで「シード権は気にせず、チャンスがあれば気負わずにやりたい」と、淡々と上位を狙う。


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