昨年の今大会は、初日を迎えることなくここＡＢＣを後にした。その年４勝目をあげた前週のブリヂストンオープンで痛めた右手首痛が悪化して、出場を見合わせたからだ。

だから今年が初出場。
コースは東北福祉大時代に、２００４年の日本学生で回ったことがあるそうだが、プロの舞台となると、また別だ。
前日火曜日のアウト９ホールと、この日水曜日はプロアマ戦で1.5ラウンドをこなして、ＡＢＣの高速グリーンの感触も確かめた。

「やりやすそうだけど、要所要所は狭いホールもある」と、攻略に頭を巡らす。

自身初の連覇を達成した先週のブリヂストンオープンに続いて、今週は自身初の２週連続Ｖなら、賞金ランク１位にのしあがる可能性もなくはない。

しかし池田は「やってみなくちゃ分からない」と冷静だ。
「まだ上とは３０００万円近い差があるし、これから賞金の大きな試合も続くし、他の誰にもチャンスがある。その中で、最後までチャンスがある位置にいることが大事」。
昨年、怪我の影響もあってみすみす取り逃がした初の賞金王獲りへ。いよいよ正念場を迎える。

• 池田 勇太