Tournament article

コカ・コーラ東海クラシック 2010

宮本勝昌はニューアイアンで首位タイ発進

この日初日は「特に、取り上げるようなプレーはない」と、淡々と「なんとなく18ホールを回って、いくつかチャンスを取ってというゴルフ」。

その中でも強いて要因を上げるとすれば、今週からバッグに入れた、ニューアイアンに尽きる。

従来よりも、小ぶりのクラブフェースは「ラフに入っても、パシッと切れるイメージ。フライヤーしにくいし、イメージしていた縦回転のショットが打てる。距離感も良くなって、スコアメイクもしやすかった」と、良いことずくめだ。

スタートの1番も、ラフに入れたが残り135ヤードは、ピッチングウェッジで、2メートルにつけられた。
バーディ発進に、「クラブを変えた途端に良いスコアが出た」と、契約のクラブメーカーにも感謝の初日。

特に後半のバックナインは強い雨と、風に見舞われたがボギーはひとつにとどめて「この難コースでよしとしないと」。
納得の4アンダーは、首位タイ発進だ。

6月の「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」でツアー通算8勝目を上げたが、「そのあとはトップ10がなくて。はがゆいというか、むずがゆいのが続いていた」と振り返るが、今週は予感がある。

まずひとつ、心強いのが今週は最終日まで、師匠がコースにいてくれること。テレビ解説をつとめる芹澤信雄は、この日もホールアウト後に、仕事の合間を縫ってスイングを見てくれた。
迷ったとき、相談出来る相手がすぐそばにいることで、気持ちも前向きになれる。

また、好スコアにも、「何が良かったのか。よく分からないときこそ、僕の調子が良いとき」という“マイデータ”もあり、「このままなんとなく行ければ、上位争い出来そうな感触がある」。
久しぶりのこの日の記者会見も、リップサービス旺盛な選手がいつになく、言葉すくなで、真面目路線で。
それがまた、言葉の信憑性を高めているようだった。

関連記事