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あれから約7ヶ月。東児が丘の聖地に王子が戻ってきた。

天才ゴルファー石川遼。ゴルフ界はこのスーパースターの誕生を待っていた。
いつも石川は「一つでも多くのバーディを取りたい。」と話す。アグレッシブなゴルフはファンを魅了する事と自分自身の成長にもつながるからだ。常にゴルフに対する前向きな姿勢と攻撃的ゴルフ、そして石川遼が強く持っているといわれる天から授かったもう一つの何か。石川は弱冠15歳でこの全てをマンシングウエアオープンKSBカップの最終日に出し切ることが出来た。そしてツアー史上最年少優勝のアマチュアが誕生した。
あれから約7ヶ月。東児が丘の聖地に王子が戻ってきた。ギネス世界記録にも認定されたツアー最年少優勝記録。この優勝を導いた最大の要因とも言える奇跡的な17番ホールのバンカーからのチップイン。
12月15日、これを記念してバンカー脇に記念の植樹。そして優勝当時使用していたゴルフクラブと着用していたウエアを東児が丘の聖地「東児が丘マリンヒルズゴルフクラブ」に寄贈するために石川はあの優勝以来再び足を踏み入れた。記念の植樹は大会が来年開催される5月頃には綺麗なピンク色の花が咲く「ピンクチャイム」と呼ばれる木が植えられた。この花言葉には「スケールが大きい」「壮大」という意味があり、まさに石川遼にピッタリの記念の木となった。
クラブハウスでは最終日の優勝当時石川が着用していた赤いパンツと白いウエア、そして使用していたゴルフクラブのセットとトレードマークのバイザー、シューズが東児が丘マリンヒルズゴルフクラブに贈呈された。今年本大会に急遽出場できることになった石川は岡山市内のショップへパンツを買いに行った。「この赤いパンツを買った時はまさかこのような形で贈呈するとは思っていませんでした。自分の家に置いておくより、ここに飾っていただける事は大変嬉しいです。また来年ここへ戻ってプレーできる事を今から考えるとワクワクします。」と早くも来年の大会に向けて心境を語った。
今年は本大会を含めて8試合に出場した石川。「この大会で優勝した時の写真を今見ると遠い昔の出来事のような気がします。」と語る。今年プロツアーに出場しその度に様々な経験を元に技術、体力、知力を吸収し進化し続けている石川。「この大会は大好きな大会の一つです。こんなに早く思い出の大会が出来るなんて思っていませんでした。大好きなこの地で来年調子の良い状態を迎えたいです。」と語った。また、記者会見では来年大会のポスターがお披露目された。初めて見た石川は「ウォォー。ポスターにも応援されている気持ちですね。」と笑顔満開。ディフェンディングチャンピオンとしてスウィングの写真と最終日17番のバンカーショットが写し出された大会ポスター。「あの時はキャディと『二人で沢山バーディを取ろう』と話してプレーしていました。バーディを取る事しか考えていなかったですね。」と振り返った。
今日植樹した17番の「ピンクチャイム」が大きく成長する頃までには、きっと石川遼の大きなニュースが全国のゴルフファンに再び届くに違いない。

東児が丘マリンヒルズGCで見ることが出来る 
プレミアものの大会ポスター














