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中日クラウンズ 1999

イーブンパー、2位の尾崎直道

17番まで3アンダーで首位を走っていた尾崎直道は最終18番ミドルでまさかのOB。
残り168ヤード、5番アイアンでの第2打。
風はアゲンスト、前足下がりのライで「あらゆるミスショットの可能性は予想できた。
キャディと、右OBだけには気をつけよう、と話していたところだった」グリーン手前右エッジに落ちたボールは、大きく跳ねて、右の林へ飛びこんでいった。
「エッジに落ちたボールが、まさかOBになるとは思わなかったものだから、行ってみてびっくりしたよ」
ボールは白杭の外だった。
「きょうはすごくいいパットも入って、快調にいったんだけど・・・」
このOBには伏線があった。
前ホールの17番ショート。18番第2打と同じクラブの 5番アイアンで放った球は、かなりグリーンショートして左バンカー手前へ。寄せきれずにボギー。
「これとね、同じクラブだったんだよ。失敗したよね〜。体が回りきらずに右にいったんだよ」
イヤな感じを残して、次ホールへ進んだ矢先のできごとだった。
「体が回りきらずに右に行ってしまったんだよね」。最後に力尽き、兄・ジェットに首位をゆずる形になってしまった。

「きょうの風は、方向というより、強弱があってやりにくかった。強弱までは読みきれないからね。
ティショットでは、ボールを風に乗せて、アイアンでは風にかます(逆らう)のが、きょうのような日はいいのかな。
しかし、きょうは疲れたね。これが和合の難しさだね。トリッキーで風が吹くと、1打1打に神経を消耗するんだ。
でも、まあ、最後のを除けば相対的にはよかったし、気分を入れ替えていくしかないでしょう」。

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