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ダイドードリンコ静岡オープン 2001

「ゴルフには、いろんな分野があるから」

 近藤智弘が、通算9アンダーで単独首位に立った。
 この日は、初日に引き続き、186センチの小林正則、187センチの市原建彦と、長身の2選手に挟まれてのラウンドに、168センチの近藤は、「僕はもういいんです!!」とわざとスネて見せ、周囲を笑わせるシーンもあったが、本音は違う。
 「小さいからこそ、アピールできる部分がある」
 この日も、他の2人に負けぬビッグドライブを披露して、ギャラリーからは感嘆の声。
 「ゴルフがただ、飛ばすだけのスポーツなら、考えたかもしれない。でも、僕がこの道を選んだのは、ゴルフにはいろんな分野があると思ったから。飛ばないならアプローチ、パットがうまれけばいいし、逆に、小さくても飛べば、田中さんのように、話題になるじゃないですか」
 昨年のツアープレーヤー転向後、わずか9試合目にして、初の単独首位。
 「こんなに早くV争いの経験ができることには、戸惑いがあるけど、プレッシャーはない。せっかく、2日良かったんだから、残り2日も生かしたいとは思うけど、今は優勝とかよりまず、この位置で自分がどれくらいできるのか、それが知りたい。明日も思いきりやる。その結果が、ついてくればいい」
 近藤が、新しい風を吹きこむ。

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