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日本プロゴルフ選手権大会 2025

社長がカートで追ってくる…! 近藤が所属プロの重圧クリア

所属プロの看板を背負ってプレーをする重圧は、優勝争いとはまた違ったプレッシャーがあり、それは何度経験しても慣れるものではない。まして舞台は今年のプロ日本一を決定する日本タイトル戦。

開催コースの三甲ゴルフ倶楽部の所属のベテラン、近藤智弘(こんどう・ともひろ)は、4アンダーの9位タイから運命の第2ラウンドを出て、3バーディ、3ボギーの「72」。



イーブンパーでとりまとめて、通算4アンダーの21位タイで決勝ラウンドに進出し、「まずは良かった、予選を通れて。とりあえずひとつプレッシャーから解放される」。

後半の14番で、後ろから乗用カートでついて来られる後藤社長とご家族の姿を見つけた。

「あれっと思って。顔を見たらニヤっとされて、ウィンクされた」。
いっそう気を引き締めて臨んだ上りの18番ではボギーになった。

「残念でしたけど。もう少し上位で上りたかったけど…」と悔やまれるが、「通れたのは良かった」と、やっぱりきょうはその思いに尽きる。

1年シードの生涯獲得賞金ランキング25位内の資格を行使しするのは今季でもう自身3度目となる。
賞金シード復活をにらむ今季は、開幕前から幸い痛いところはどこもなく、「痛み止めも飲まずに済んでいるのは本当に3、4年ぶり。自分としてはそれが嬉しくて。こんなにストレスなく試合ができているのは久しぶりです」。

オフも47歳なりにトレーニングを重ね、練習し、準備を整えシーズンインしてきた。
「まだまだ、レギュラーツアーに出たいし、3年後のシニアツアーも楽しみだし、ゴルフ人生はまだまだ続く。今週も引き続き頑張って、ちょっとでもいい順位で上って、少しでもこの状況を楽しめればいいな、と思います」。

前回、ここ谷汲で行われた2006年大会の歴代覇者。
週末なら所属コースのプレッシャーも、ちょっとは満喫できそうだ。

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