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「大好きな日本にまた帰ってくることが出来て、本当に嬉しい」フランキー・ミノザ

2006年度のツアー出場優先順位を決めるファイナルクォリファイングトーナメント(ファイナルQT)の全日程が終了した。

今年のファイナルQTは度重なる天候不順に見舞われて、当初の予定だった昨年11月30日から12月5日までの間にすべての競技が終了できなかった。
そのため、年を越して今月19日(日)にグランドチャンピオンゴルフクラブでの第4ラウンドをやり直し、さらに翌週の22(水)、23日(木)にはくまもと中央カントリークラブで決勝ラウンドが行われた。

もともと6日間計6ラウンドの予定で行われるはずだったこの大会は、ブランク期間を合わせ約4ヶ月もの日数を要したことになる。
精神的な負担がいっそう重くのしかかったシビアな争いは、フィリピンのフランキー・ミノザのぶっきちぎり優勝で幕を閉じた。

前日の第5ラウンドで2位と2打差の首位に躍り出たミノザは、天候に恵まれたこの最終日の第6ラウンドで、6バーディ1ボギーの67をマーク。
終始ノンプレッシャーのゴルフで2位に5打差をつけて圧勝し、ツアー通算6勝の貫禄を見せつけた。

一昨年はパットの不振から、出場権さえ失った。
昨年1年間は復活をかけて、アジアンツアーに活路を求め賞金ランクは27位。
この結果が、自信を取り戻すきっかけとなった。

これでアジアと日本、両ツアーの出場権を持つことになったミノザは、「今年は、忙しくて目が回りそうだね」と、嬉しい悲鳴をあげた。
約2年間、離れていたジャパンゴルフツアーへの復帰については「大好きな日本にまた帰ってくることができて、本当に嬉しい」と、感慨深げに話した。

写真上=日本ゴルフツアー機構会長の島田幸作より、優勝賞金50万円を受け取るミノザ

写真下=2位を大きく突き放して優勝したミノザは、9番で長いバーディパットが惜しくも外れて、思わず苦笑いを浮かべる余裕も

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