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<間もなくツアー後半戦・注目のツアープレーヤーたち(2)> 逆境ほど燃える!!根性プレーで初シード入りへ、真野佳晃

過去、ドクターストップがかかりながら、医師に内緒で連戦を続けたことがある。 2000年のシーズン中盤のことだ。ろっ骨のうち1本を疲労骨折した。それでも激痛を こらえて試合会場に足を運んだのは、「とにかく少しでも稼ぎたい」という思いから。
「骨にヒビが入ったくらいで、寝てなんかいられない」と根性で戦いぬいた。
逆境があればあるほど、燃える性格だ。今年7月のNST新潟オープンもそうだった。初 日から「途中棄権しようか・・・」と考えたほどの高熱が出ていた。しかしすぐに思い とどまり、最後まで執念のラウンドを続けたのは、その週終了時点で出場優先順位の リランキングがなされる大切な試合だったから。朦朧とした意識の中で、力を振り 絞って3位でフィニッシュ。この渾身のプレーが、今季初シード入りへの大きな足 がかりとなった。
5月の日本プロ初日には、ツアーで初めてというホールインワンも達成している。そ の勢いのまま最終日も6位につけるなど、プロ7年目の今年、快調に飛ばしている真野 には、心強い味方がいる。所属先の太平洋クラブ御殿場コース(静岡)の北川裕規プ ロだ。
コースが主催する『太平洋クラブゴルフアカデミー』のヘッドインストラクターでも ある北川プロが、オフにはいつも真野のスイングを入念にチェックしてくれる。
「何試合かやって、悪い癖がでてきて、たまに月曜日に地元に帰ったときに北川さん に見てもらって、また良くなって試合に出て行く・・・というのがいつものサイクル。 頼りにしてます!」。
コーチとの二人三脚で、間もなく再開されるツアー後半戦もがっちり稼いで、念願の 初シードを確定させたい。

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