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「全員がチームのために戦った結果です」アジアチームキャプテン謝敏男と地元中国NO.1プレーヤー張連偉

後まで、日本のつけ入るスキを与えなかった。
12.5ポイントの圧勝。
ホームコースでの戦いということで、大ギャラリーがみな、アジアの味方についたこともある。
地の利と、すでにアジアンPGAツアーが開幕して、選手たちがみなそこそこ実戦を積んできたことも、ある。
しかしそれ以上にこの第1回大会は、キャプテン・謝の作戦勝ちだった。
各国のメンバーで構成されているアジア勢は、言葉や習慣の問題もあり、ほぼ全組同じ国同士で組み、しかもダブルス戦の初日と2日目は、一度もペアリングを変更しなかった。
その中でも相性を考えて、2人の韓国勢はあえて外す策を取るなど、徹底的にコンビネーションのよさを追求して、勝利を呼び込んだのだった。
歴史的第一歩に名前を刻んだキャプテン・謝は、表彰式の壇上で精鋭たちと、ダイナスティカップを誇らしげに掲げた。

初日の結果を見て日本チームが苦戦していると感じましたが、しかしこれだけの大差で勝てるとは思いませんでした。
日本のチームはけして悪い内容ではなかったのですが、アジアのチームがそれ以上にすばらしかったということでしょう。
慣れ親しんだ環境で戦えたことも勝利につながったと思いますね」

■中国NO.1プレーヤー、張連偉
「今回はキャプテンの組み合わせがよかったのでしょう。
我々のチームは、色々な国の選手が集まっているので、同じ国のプレーヤーがペアになったのですが、それは各チーム内でのコミュニケーションが取れるようにとの、謝キャプテンの作戦でした。
あと、我々アジア勢はすでにシーズンも始まっていて、日本の選手にくらべ有利でしたね。
日本チームは冬の間の4ヶ月間のブランクがありましたから…。
今日の最終日、シングル戦で戦った佐藤さんは、昨年、日本のツアーで戦ってきて、とてもステディな選手と知っていたのでとにかく早くリードをしたいと思いながらプレーしていました。
今回の優勝は、チーム全員が個人のためでなくチームのために戦った結果。地元中国で勝てたことがうれしいですね」

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