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シブコさんが特別賞(第8回日本プロゴルフ殿堂)

特別賞…!昨年12月の日立3ツアーズ選手権撮影(©JGTOimages)
一般財団法人 日本プロゴルフ殿堂による記者会見が1月23日に、都内浜松町の世界貿易センターで行われ、第8回目となる殿堂入り顕彰者が発表された。

レジェンド部門には台湾出身の79歳、謝敏男(しゃびんなん)氏と、1935年の全米オープンで、日本勢初のメジャー予選通過を果たした中村兼吉氏(故人)の2人。
またプレーヤー部門として選出された75歳の岡田美智子氏と、70歳の海老原清治氏ら。
また、42年ぶり2人目の海外女子メジャー制覇を達成した21歳の渋野日向子プロには特別賞が贈られることになった。

特別賞を受けるのは、2013年にシニアメジャーの「全米プロシニア」で優勝した井戸木鴻樹氏以来2人目で、渋野さんはこの日夜にも、受賞のコメントを発信するという。

顕彰式典は3月19日(木)にパシフィコ横浜で開催されるジャパンゴルフフェア会場で行われる予定。

<第8回日本プロゴルフ殿堂顕彰者>
【レジェンド部門】
謝敏男(しゃ・びんなん)
1940(昭和15)年8月9日生まれ、79歳。台湾出身。
多くの名ゴルファーを生んだ淡水(台湾ゴルフ倶楽部)で腕を磨き、アマチュア時代から活躍。65年のプロ転向後は日本ツアーで11勝。72年のワールドカップで国と個人共に優勝。アジアサーキットで3度の総合Vなど、世界を股に活躍した。

【レジェンド部門】
中村兼吉(なかむら・かねきち)
1911(明治44)年6月20日〜1974(昭和49)年2月28日。東京都出身。
生家近くの東京ゴルフ倶楽部でキャディから始め、プロ3勝。1935年の全米オープンで日本勢初の海外メジャー予選通過者に。1957年に創設されたPGAでは副理事長として発展に寄与した



【男子プレーヤー部門】
海老原(えびはら・せいじ)
1949(昭和24)年4月2日生まれ、70歳。千葉県出身。
生家は我孫子市。林由郎氏(第1回殿堂顕彰者)に弟子入り、20歳でプロ入りして日本ツアーでは1勝。2000年から参加した欧州ツアーで3勝、02年には同賞金王に。現在も活躍中で、日本プロゴールドシニアで3連覇中。




【女子プレーヤー部門】
岡田美智子(おかだ・みちこ)
1945(昭和20)年1月11日生まれ、75歳。福島県出身。
地元いわき市の洋裁学校に進むが中退して神奈川県の川崎国際CCに就職。キャディからスタートし、67年の第1回女子プロテストに合格。1995年に節目の10勝目を飾った大王製紙エリエールレディスは、50歳312日の最年長Vでギネス記録に載った。古希を大きく過ぎた今も、レジェンズツアーで元気に活躍する、生きる伝説。
(※敬称略)

<一般財団法人日本プロゴルフ殿堂>
主にシニアツアーを管轄する公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)と、女子ツアーの一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(LPGA)と、我々男子ツアーの一般社団法人日本ゴルフツアー機構の3団体で、日本のプロゴルフ界において偉業を達成した選手をたたえて、顕彰する組織として設立。昨年まで過去7回の顕彰では、JGTO初代会長の島田幸作氏(故人)や杉原輝雄氏(個人)、現会長の青木功や中嶋常幸ら34人が顕彰を受けている。
  • 謝敏男氏
  • 中村氏
  • 海老原氏
  • 岡田氏

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