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東建ホームメイトカップ 2007

立山光広「やる気は満々!!」

雪のために、競技が54ホールに短縮されたのは2001年と2005年大会。いずれの年も、やはりここ東建多度カントリークラブ・名古屋が会場だった。
当時は、開催日が今より1ヶ月以上も前。
「毎年、寒さとの戦いだったけど」。
昨年大会から4月のこの時期になって、「開幕戦らしい雰囲気の中でやれて最高じゃない?」というのは“番長”こと立山だ。

長い休みを持て余す選手も多い中で、事も無げに言い切れるのは、このオフは積極的に海外に出て、試合勘を養ってこられたからこそ。

先月末、インドネシアで行われたアジアンツアーのモトローラ・インターナショナルに参戦。
そのあと、シンガポールで行われた全英オープンのアジア予選に挑戦した。
その前後には、近隣コースでみっちりとラウンド合宿。
酷暑でのゴルフが、何よりの調整になった。

また、1月には米ツアーのビュイックインビテーショナルのマンデートーナメントにも出場した。
残念ながら、本戦突破とはいかなかったが、一緒に参加した川原希とそのあと、全米オープンの会場になった名門オークモントを回ろう、ということになった。

しかし、「メンバーじゃないとダメ」とすげなく断られ、近隣のエンジェルナショナルというコースに場所を移した。
猛烈な風の中68で回り、マスター室でコースの従業員に自慢したら「マルヤマはやっぱりこんな風の中、63で回ってきたぞ」と返された。
丸山茂樹が良くラウンドするコースだったと知って驚くやら、悔しいやら・・・。

とにもかくにも、充実のオフシーズンを経て迎えたこの開幕戦。
ほかの選手たちが硬く速いグリーンにてこずる中で、通算5アンダースタートに「普通にソツなく回ってこのスコア」と、自信満々。

そんな立山の今年の目標は、インドのジーブ・ミルカ・シン。
昨年、日米欧亜で39試合に出場。欧州メジャーを含む年間4勝をあげて、アジアンツアーの賞金王にのぼりつめ、いよいよ世界ランク50位内に入り、先週のマスターズトーナメントで初舞台を踏んだ。

そんな親友の大活躍に、大いに刺激を受けている。
「俺もジーブを見習って、今年はアジアにも、もっと出て行こうと思ってる」と打ち明けた。
世界進出の前に、ぜひとも取っておきたいのが日本ツアーでの初タイトル。
「・・・やる気は満々だよ!」。
開幕から、ノリにノっている。

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