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国際オープンゴルフトーナメント 中日クラウンズ 2000

「横断歩道で青信号になって走ろうとすると、思わずその場にうずくまってしまうような感じなんだ」尾崎健夫

持病のひざ痛が悪化して、今オフをほとんど棒に振ってしまったという尾崎健夫が、初日3アンダーでまわり4位タイ。好スタートを切って、「きょうは120%の出来だよ」と、久しぶりに明るい笑顔がのぞいた。
もっとも、「まだ、スウィングのとき、ひざの突っ込みができていない」という。「ひざ痛はこれはもう、ずっとつきあっていくしかないものだから、2,3割の痛みは常にあるんだ。横断歩道で青になって、走ろうとすると思わずうずくまってしまうような感じ」と、状況は余談は許さないが、歩くだけでも痛かった昨年よりは、良い兆しは見せているようだ。

オフは、弱くなったひざを強化しようと、無理に負荷のかかるトレーニングを続けた。しかし、「医者に『それではよけいに悪化する』と言われ」、反省。今はプレー後に、軽く自転車こぎをする程度にとどめている。「でもさ、昨日もフィットネスカーで自転車こいでたら、俺のひざ、太さがほかの選手の半分もないんだよ」と少しせつない顔になった。

「せめていい姿勢で歩き、ひざへの負担を減らして、元に戻していくしかないね」と尾崎。一番のリハビリは、“和合”を堂々と闊歩する姿を、ファンに披露することにつきるようだ。

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