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全英オープンアジア予選最終日近藤智弘はプレーオフの末、一歩及ばす

「彼の方が気持ちが強かったんでしょう。この借りはしっかり取り返して本戦で取り返します」と、4ホールにも及んだプレーオフの末、
またも「1打」に涙を呑んだ近藤。昨年のこのアジア予選、そして本戦出場をした際に「1打」差で予選を通過できなかった悔しさを今年はリベンジすべく臨んだこのアジア予選最終日。
プレーオフは10番、18番ホールのサドンデス方式で行われ、2日間(36ホール)をトータル4アンダーでホールアウトした、ビン・ラム(シンガポール)、アンジェロ・ケー(フィリピン)そして近藤の3人が本戦出場の残りの2枠をかけて熱い戦いを繰り広げた。

スタートホールの10番は3人がそれぞれパーとし、2ホール目の18番へ。ここでビン・ラム(シンガポール)が約2メートルのバーディパットを沈め、最初に勝ち抜け、残された近藤とケー(フィリピン)との一騎打ちとなった。3ホール目を共にパーとし、そして迎えたプレーオフ4ホール目。
フィリピンのアンジェロ・ケーが約13メートルのバーディパットをねじ込み、最後の1枠を決めた。

「悔しい結果になりましたが、何とか自分の中にも良いプレーをしたいという思いがあったし、相手も素晴らしいプレーだった。 この挑戦を経て、今年はもっともっと攻撃的なプレーをしていきたいですね」と、興奮冷めやらぬ18番ホールとは対照的に静かに語った近藤。
内心ははあふれんばかりの悔しさでいっぱいだっただろう。しかしそう冷静に話せるのは、今までにも経験してきた悔しい思いが決して無駄ではなく、近藤自身それをバネに確実にステップアップしてきているからだ。

日本ツアー開幕戦を前に、近藤は更なる大きな闘志を胸に帰国する。

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