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サン・クロレラ クラシック 2002

大会みどころ

山中博史JGTO競技ディレクター

 世界的なコース設計家、ピート・ダイがこの札幌ベイゴルフ倶楽部を設計したときも、おそらく風、それもかなりの強風をイメージして、レイアウトをしたはずです。
 昨日と今日、午前中と午後…もっと極端にいえば、時間単位で大きく向きを変える海からの風は、1日目はピッチングで狙えた第2打が、翌日には3アイアンを握っても届かないほどの、タフなコンディションを作り上げます。
 風が強く吹けば吹くほど、特色が顕著にあらわれるこのコースで実力を発揮できるのは、やはり、風に瞬時に対処できるショットメーカーな選手たち。
 それは、優勝した藤田をはじめ、プレーオフに敗れ2位の友利勝良や、3位タイの飯合肇など、昨年の上位陣の顔ぶれを見ても、明らかです。
 今年も、4日間をとおしてあまり天候が良くない予報だけに、難コンディションとの戦いが、予想されます。
 また、先週までの酷暑の中での戦いから一転。気温もグっと下がり、たいへん過ごしやすい反面、選手たちの体調管理も、4日間を戦いぬく上で、大事なポイントと、なってくるでしょう。
 選手も156人と、今の時期、もっとも多い出場数での開催です。
 1日でも競技中断という事態になれば、サスペンデッドも免れない。我々、運営サイドとしましても、今週は、日々天気とにらめっこしながら、厳しい状況下での競技開催となるかと思いますが、できるかぎり、72ホール消化にむけ、最善をつくしていきたいと思っております。

 第3回目を迎える今年の優勝賞金は2400万円。2000年の第1回大会から、開催ごとに1000万円ずつアップしていく賞金額に、選手たちの間でもますます、戦い甲斐のあるトーナメントとして、確立されつつあります。
 この大会が、北の大地で開かれる歴史あるトーナメントとして、年々、成長していけるよう、我々も努力を続けていきたいと思います。
 ファンのみなさまには、ぜひ会場にいらして、選手たちへの暖かいご声援を、よろしくお願いいたします!!」

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