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つるやオープンゴルフトーナメント 2004

ダブルボギーにも動じない、三橋達也が首位キープ

「タダで一緒に回らせてもらえるだけでありがたい」
ダブルボギーにも動じない、三橋達也が首位キープ
前半の3番ホールでティショットを右のがけ下に落としていきなり暗雲。ダブルボ ギーにも、三橋の表情はピクリ、とも動かない。
「何も死ぬわけじゃなし。前日の分、ちょっと無駄にしちゃったな、くらいのも の」。即座に切り替え、6番、8番のバーディで取り返した。
どんなピンチも常に「フラットな気持ち」でいられるのは、日々のイメージトレーニ ングのたまものだ。試合の前夜、開催コースを思い描きながら頭の中で仮想ラウンド をするのが昨年夏からの日課だ。
風向きや、ピン位置、天候・・・起こりうるあらゆる条件を想定して行うので、一晩 で、ときには10ラウンド以上も、想像のプレーをすることもある。
入念な“リハーサル”を済ませているからこそ、今ではいざ本番でめったに焦ること がない。多少のミスも、客観的に捉えることができるようになったからだ。
“仮想ラウンド”で三橋が割り出したここ山の原での目標スコアは65だ。それでいく と、先の3番のダブルボギーも「目標スコアを、今日は65から68に変更しなくちゃな あ・・・程度のこと。それにこの日のピン位置の難しさを割りひいて、今日は70で回 れ れば上出来って計算かな。そう思えば、今日はちゃんとノルマを達成できていますよ ね!」。
前日初日から、ひとつスコアを伸ばして通算9アンダー。2日連続の首位で迎える決勝 ラウンドは、日大時代の同期の片山晋呉や宮本勝昌との優勝争いだ。
大学1年のときは、あと、横尾要を加えた“日大三羽ガラス”に混じって、三橋もレ ギュラーの席に座っていた時期もあった。
「どのあたりから置いていかれたのかな・・・(笑)。いまや彼らは、ゴルフ界を背 負 うスーパースター。タダで一緒に回らせてもらえるだけでもありがたいような相手」 と冗談まじりに笑う。
うち宮本とは、3日目最終組で直接対決となる。きっと「経験したことのない」大き なプレッシャーがかかるだろう。「・・・でも、それも今後のプラス材料にする気持 ち で、ね」と気負いはない。

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