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ファンケルオープンin沖縄 2000

今年の舞台、パームヒルズゴルフリゾートについて

日下敏治JGTOエグゼクティブディレクター

 今年の最終戦、ファンケルオープンIN沖縄の舞台は、おなじみの大京CCから、ここ糸満市の『パームヒルズゴルフリゾート』に移ってまいりました。
 練習ラウンド、プロアマ戦で初ラウンドした選手たちの声でもっとも多いのは、「とにかくグリーンが難しい」というもののようです。
 ここの芝はグリーン、フェアウェーとも、ティフトンという洋芝です。
 グリーンのコンディションは、水曜日現在でコンパクション(硬さ)14、スティンプメーター(速さ)は10フィートを記録しており、競技には申し分ない硬さと速さに仕上っている上に、グリーンにはアンジュレーションがあり、芝目もきつい。
 現在賞金ランク3位で逆転賞金王を狙う佐藤信人が言うには、「逆目にボールが落ちると、逆方向に持っていかれるし、順目に落ちるとサーっとピンを通りすぎてしまう。こぶに落ちると大きくキックするし、『ただ乗せればいい』は通用しない。アンダースコアが出る気がしない」と首をかしげていましたからね。グリーン上の戦いは、かなり熾烈になりそです。

 グリーン上だけではなくラフ攻略もやっかいです。長さ75ミリほどあるラフは、芝の性質上、ボールをスッポリと包み込みように受けとめますから、ラフから硬く・速くしかも目の強いグリーンに、ボールを止めるのは至難の技。グリーンをはずせば、やはりグリーンまわりにもやっかりなラフが待ち受けています。
 フェアウェーを捕らえるティショット、正確にグリーンを捉えるセカンド、サードショットがいつにもまして大事になってくるでしょう。

 賞金王争い、シード権争いにコース難易度も加味されて、今年の最終戦はみどころいっぱいです。沖縄市内からコースも近いですので、ぜひ、会場で選手たちの熱い戦いを見守ってやってください。
 ブラウン管で観戦いただくファンのみなさまには、テレビ中継ホールにパー5が2つありますから、手に汗握る逆転劇も期待できそうです。
 会場で、テレビで、2000年ツアーを締めくくるチャンピオンの行方を、どうぞ、心行くまでお楽しみ下さい。

★ 日下敏治プロフィール
 1953年4月23日生まれの47歳、大阪府出身。1973年に資格認定プロテスト合格。日本ゴルフツアー機構が発足した昨年1年間、チーフディレクターを務め、今年からエグゼクティブディレクターに就任した。「日本人選手が、世界に通用するプレーヤーに育ってくれるような大きなフィールドとルール作り」を第一の目標に、全国各地を奔走する毎日を送っている。

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