記事

初シードたちのオフシーズン①<堀之内豊>

賞金ランク66位に入って、みごと初のシード権を手に入れた。比較的ラフが短く、飛距離が稼げる前半戦で安定した成績を残し、9月も半ばを過ぎたころには、獲得賞金も1500万円を超えていた。

プロ6年目にして念願かない、ようやくトップ70人の仲間入りができたことは嬉しかったが、克服すべき課題も残った。
それは、「高い集中力を保って、戦い抜ける体力をつける」こと。

チャレンジトーナメントランク3位の資格で、初の本格参戦を果たした昨シーズン。
年間を通して試合に出場したのは初めての経験だった。
「最後のほうは息切れして、思うようなゴルフができなかった。体力のなさを痛感した」という堀之内は、新年からさっそく動き出した。

知人のつてを頼り、門を叩いたのは、地元・鹿児島県の鹿屋(かのや)体育大学。
専門教授の指導のもと、ウィークデーは毎日、主に下半身強化のトレーニングに汗を流す。

1日5時間のハードメニューのおかげで、「いま、人生で最高の筋肉痛」に苦しんでいるが、以前は細かった食も増して、少しずつだが体重も増えてきた。

「開幕のころにはムキムキに生まれ変わって、今年は初優勝を狙いたいと思います!」。

目標も明確に、新しいシーズンを心待ちにしている。

    関連記事