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ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2005

堀之内豊が首位浮上

今週のキャディは、ここ八本松の優勝キャディだ。柏木一了さんは、S・K・ホがこのウッドワンオープン広島(当時、住建産業オープン広島)で初優勝をあげたとき、バッグを担いでいた。
コースを知り尽くしているだけに、とても心強い一方で、シビアな面もある。

堀之内が「とりあえず、グリーン真ん中でいい」と思う場面でも、柏木さんはさらにピン寄りのショットを要求してきたり、ここは絶対に手前のラインを残せと言ってきたり・・・。

「まだそれに半分も答えられていないけど、柏木さんの言うことはとても勉強になる。彼の言うとおり実践できるようになったとき、良い結果が待っているのではないかと思ってます」。

その柏木さんが、堀之内についてこんな言葉で太鼓判を押した。
「彼のアプローチ、パットのうまさは、SKが初めて日本ツアーに来たときに匹敵するものがある」。

それほど飛ぶわけでもなく、「派手さのない」プレースタイルをカバーするために、毎日最低2時間は練習に割くというショートゲーム。
この日も、前半の16番こそ3メートルのパーパットを外してボギーを打ったが、「いつもと、同じことをしていてもしょうがない」と、開き直って続く17番で2.5メートルを決めてバーディ。18番はピン横5メートルを沈めて2連続だ。
難関の8番パーは、木に当てて、グリーン左のバンカーに打ち込んだ第4打を50センチに寄せて、ボギーで切り抜けた。
最終9番では、残り140ヤードの第2打を9アイアンで左手前4メートルにぴたりとつけて、これを決めた。
通算7アンダー首位タイでの決勝ラウンド進出に、「良いチャンス、自信を持ってプレーしたい」と気を引き締める。

今季チャレンジトーナメントランク3位の資格で、本格参戦。
まだ、優勝争いに慣れておらず、カメラマンやテレビクルーに追いかけられると、すぐに「体が固くなってしまう」という。
1日、良いスコアが出ても、プレッシャーで翌日には叩いてしまう。
「・・・今週は、失敗を繰り返さないようにしたい」。

ここ八本松は豪快なティショットより、正確なショットとアプローチ、パットの精度が問われるコースだ。
得意分野をいかんなく発揮して重圧を振り払い、飛躍のきっかけとしたい。

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