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カシオワールドオープン 2001

▼ シード権争いの男たち「自分が自分じゃないみたい・・・」

ボーダーライン上の五十嵐雄二、菅谷拓が予選落ちで、シード権争いに激変

 今週の開幕前の、シード権のボーダーラインは、出場義務試合数に満たない5選手を対象から外した上位70人。つまり現在、ランク75位につけている菅谷拓が、まさに線上にいた(※ただし、メジャーに挑戦した選手の、海外獲得賞金を含んだ順位)。
 菅谷が、確実にシード権をものにするためには、今週の予選通過が条件だったのだが…。
 「こんなことになるとは、思っていませんでした・・・」通算2オーバー、79位に終わり、唇を噛んだ。
 ゴルフの調子自体は悪くない。だからこそ、「ひとつでも上に」と意気込むが、体が思うように動かない。「自分が自分じゃないような・・・」強烈なプレッシャーで、がんじがらめ。「たったひとつのミスでも、泡をくってしまった・・・」

 また、五十嵐雄二との同組ラウンドだったことも影響したか。
 五十嵐は、菅谷のひとつ上のランク74位だが、立場的には菅谷と同じ。「互いの痺れが痺れを呼び」、緊張感が倍増したことは否めない。
 五十嵐も、通算1オーバーで、カットラインに2打足りなかった。
 5月のダイヤモンドカップで挑んだ、伊沢、藤田とのプレーオフ時より、「全然・・・こっちのほうが、もう・・・きつかった・・・」とうなだれた。
 五十嵐のシード権は、本戦に残ったランク77位の小山内や、同78位の高見、79位のコンランなど、下位の選手次第となるが、今週は、賞金額が高いだけに、本人はほとんど諦めモード。
 「期待しないで、自宅待機してますよ」と、いぶすきを後にした。
 最終結果が出るのは2日後。来季の生活圏をかけた争いに、ひと波乱、起きそうだ。

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