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日本オープンゴルフ選手権競技 2026

「神君伊賀越え」「ニンジャの里」タラオで新たな歴史を刻む日本一決定戦

コースを出て道なりに下り、138号線と交わる突き当りを「信楽・大津方面」の道標に従って右に折れるとしばらくして石の道標が見える。


「徳川家康 伊賀越えの道」。


あの本能寺の変の直後、家康公が九死に一生を得た「神君伊賀越え」ゆかりの名跡である。
家康公が、命をとして超えたといわれる御斉峠(おとぎとうげ)を登り切ったところに今年第91回の舞台「タラオカントリークラブ」はある。




「タラオ」は当地名の「多羅尾」であり、当地を拠点とした武家・多羅尾氏は、「神君伊賀越え」の功労者。まさに、歴史が複雑に交錯する地だ。
ちなみに、コース突き当りを左折すると、三重県の伊賀市内へ。当地の滋賀県甲賀市と隣接し、それぞれ甲賀流、伊賀流と称されたニンジャの里としても有名だ。

同コースでの本大会の開催は初めて。
主催の公益財団法人日本ゴルフ協会(JGA)の山中博史・専務執行役によると、ここで、第91回の「日本オープン」が行われると決まったのは、今から7年前のことだった。

さっそく視察は行われ、東と西で36ホールあるうち、西コースが選定された。


標高600メートルの高原に広々と横たわる18ホールは、ゆったりと広大で、ダイナミック。
とりわけクラブハウスから一望できる1、9、10、18番ホールを一望する雄大なパノラマビューはコースのご努力のたまものである。

開催までに、1万本を超える木々を伐採するなど、「相当、大きな改修をして開催に至った」と、山中氏は水曜日の事前会見で、改めて感謝の意を表した。

実に11ホールで池が絡む西コースの総距離は大会史上最長の7411ヤードに対してパー70。
パー4の8番(530ヤード)と10番(524ヤード)、18番(504ヤード)と、3ホールのパー4で、500ヤードを超えるなど、たっぷりと距離もある。

山中氏によると、通常営業でプロトーナメントを行えば「おそらく15アンダー近く出るコース」と、説明する。

「それを従来までのナショナルオープンの展開どおり、1桁アンダーの戦いにしようとすると、フェアなセッティングにはならない。それより、我々の最近のセッティングはどうやって14本クラブを使わせようか、とか、どうやって選手に考えさせようか、とか。プレッシャーがかかったときに、選手が嫌だなと思うようなセッティングにどうやってできるかな、ということを中心に考えている」と、語る。

以前なら、20ヤードもなかったフェアウェイ幅も場所によっては30ヤード超に。
ラフの深さも100ミリに満たない箇所もあるなど、例年との比較にはなるが、意外と浅めに設定されている。

傾斜のあるグリーンは速いが長雨の影響もあり、現状硬度はまだソフトで、ショットは止まりやすい。

その分、たとえば12番のパー3で、ティーイングエリアを前に出して110ヤードに設定し、ピン位置を池近くの手前に立てて風向きによってウェッジを選ばせる日を作るなどして、選手の技量を問う計画だ。

「52度か、48度のウェッジか。いずれにせよ、球が高く上がってスピンがかかるショットになりますので、池越えと共に、池に戻って入るというプレッシャーもある。しかも受けグリーンですので、ピンの奥についてしまうと今度、下りのパットが残る。優勝争いの中で、選手のみなさんにはスピンコントロールだったり、技術を求めるようなセッティングにさせていただこうかなと考えている」(山中氏)。

コースと、コースをセッティングするJGAと、選手との戦いが始まった。

山中氏が最初に予測していたとおり、初日から好スコアがでており、大岩龍一(おおいわ・りゅういち)が大会最少タイの「62(8アンダー)」を出して2打差の単独トップに立った。




昨年に続き、今年も勝者にマスターズと全英オープンの出場権が付与され、週末にはマスターズ委員会と、英国ゴルフ協会R&Aの役員も来場する。
土曜日には、R&AとJGAのパートナーシップ契約の締結が発表されるそうだ。
戦国武将たちが織り成す歴史的舞台で、今年も第91回目の新たな歴史が刻まれる。


📺中継スケジュール
<NHK総合>
10月15日 15:10~16:58
10月16日 15:10~16:58
10月17日 13:50~16:00
10月18日 13:05~16:00

<ゴルフネットワーク>
10月17日 07:00~12:30 (1番ホール)
10月18日 07:00~12:15 (1番ホール)

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