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ドラッグストア・コスモスカップ 2026

コースは熟知していても。「ここでごはんを食べるのは初めて」古川龍之介とプロ5年目の成長

豪奢なクラブハウスから眺め下ろすのは、美しい駿河湾の風景と、大学4年間を過ごした懐かしい三島の街だ。
天気が良ければ、富士山もぽっかりと頭を出す。

開催決定から、まさかの半年足らずで本番の時を迎えた新規大会「ドラッグストア・コスモスカップ」が10月1日に、いよいよ始まる。




きゅうきょ、その会場に決まったグランフィールズカントリークラブは、ここ静岡県の三島市を本拠地とする日本大学ゴルフ部の“おひざ元”だ。
大学OBの古川龍之介(ふるかわ・りゅうのすけ)にとっても、「4年間お世話になり、知り尽くしているコース」と、攻略法はもちろん全部、頭の中だが、実はクラブハウスの玄関をくぐったのも、レストランで食事をしたのも、きょうのプロアマ戦でスープカレーを頼んだのが初めて。

「キャディバイトも合宿時も、お客さんに絶対合わない導線で裏口から入るよう徹底してましたので…」。
その後、22年12月にプロ転向し、23年春に卒業。24年のACNツアーランキングで出場資格を獲得して、昨年初の賞金シード入りを果たした。

出場プロとして堂々と正門をくぐれたのは、この5年の成長の証でもある。
「やっとここまでこれたみたいで嬉しいですね」。

大学先輩の堀川未来夢(ほりかわ・みくむ)が大会誘致に尽力した、と聞かされている。
「選手会の理事として、貢献してくださるだけではない。今の僕にはまったく想像もつかないような責任を背負ってらっしゃるんだろうな…、と。頭上らないです」と、改めて尊敬の念は増す。

そして、堀川の思いに最上の形で応えたスポンサーさんの度量と心意気にも感謝が増す。
主催のコスモス薬品さんは、現在、古川が住まいを構える福岡県に本社を置く会社。

「出身の福島から出てきたときに、町のあちこちにピンクの看板があって…。今ではいつも利用させていただいています」と、頭が下がる。

火曜日の前夜祭では、同社の並々ならぬ熱意も感じた。
「開催に際して、大変なご英断もあったと聞いていますし、僕ら選手はほんとうにご期待に応えなくちゃいけない。ゴルフって、うまくいかないことの方が多いと思うんですけど、そんなときでもクサった態度とか、1ミリも見せちゃいけない…」。

普段から、誠実で礼儀正しいと関係者からも評判の選手だが、今週は常以上に背筋が伸びる。

今週月曜日に、ゴルフ部の和田監督を交えて三島市内の監督の行きつけ「藤すし」さんで会食。

今ではトッププロで活躍する歴代の主将ら、錚々たる面々が集まった。
改めて、その顔ぶれを確認してひそかに驚愕。「初優勝するには、このメンツの中で勝たなければいけない…。厚い壁を感じました」と、気も引き締まる。

特上のおすしをつまみながら、本大会開催への和田監督の喜びと、男気を感じた。
「今週、期間中はいつでもこの店に来て、俺の名前でツケておけばいいから」。

そうはいっても、言葉どおりに甘えすぎてはいけない。
「実際は、そんなにお邪魔はできないな、と内心、思いながら…」と苦笑し「まずは予選通過を果たして、来させていただこうかな?」と、プランを立てた。

22年に本コースで行われた「日本プロ」で堀川が、通算3勝目(今年の中日クラウンズで現在通算5勝)を飾ったとき、最終学年の古川は、主将として部員を引率しながらその雄姿を目に焼き付け、プロへのあこがれも高まった。


22年大会は、まだ日大主将として先輩の雄姿を観戦しました。堀川の右隣でキリっとしているのが古川です


あれから4年を経て、思い出の地に戻った。

コスモス薬品さんの企業カラーと大学のチームカラーが偶然、同じピンクなのにもご縁を感じる。
「地の利を生かして、初代チャンピオンになれるよう頑張ります。応援、よろしくお願いします」。

そろそろ、自身もゆかりの地で主役になってもいいころだ。


きょうは曇ってますが、普段はこの後ろに富士山も見えますよ!

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