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南秋田カントリークラブみちのくチャレンジトーナメント 2026
錚々たるメンツをわし掴みにしてきた秋田のお米で“祝杯”だ! 植木祥多のめくるめく初V
秋田で達成したプロ6年目の初Vは、美酒ならぬ、美味いお米で“祝杯”だ。
植木祥多(うえき・しょうた)が雨中の大混戦を制した。
1打差の単独首位から出た最終日は、まさに目まぐるしく動いたリーダーボードに翻弄された。
最後18番は、ティショットを右の池に打ちこみ第4打でやっとグリーンに乗せたが、1メートル半のパーパットが残った。
植木と首位で並んでいた森本雄(もりもと・ゆう)の通算スコアが、急に11アンダーの2位に変わったのは、その直後だった。
森本の12番が実はパーだったと、プレー後のスコア提出所で判明。きゅうきょ修正が入ったらしいが逆に植木はパニックだ。
「入れたら優勝か!」。
プレーオフ進出を決めるつもりのパーパットで、実は逃げ切れるとわかると急にプレッシャーがやってきた。
「ラインもドまっすぐで。逆に緊張…」と、手が震えたが「根性で入れた。練習してきたことを信じた」。
最後の試練をしのぐとガッツポーズが自然と出た。
ACNツアーでの最終日最終組は過去、2度経験しているが「毎回自滅」。
この日も1、2番で連続バーディと幸先よく出たのに、雨が強くなった3番でボギーと。5番ではダブルボギーを叩いた。
「きょうもまたか」と落胆したが、追う展開に変わるとむしろ気は楽に。
「難しいのはみんなも一緒」。
8番のバーディで踏みとどまると、イーブンパーで前半ターン。
「守らず、ピンを攻めて」と、開き直ると、後半4つのバーディが来た。
「16、18番でなんとか」と描いた終盤の「シナリオ」がいずれもパーで過ぎ、逆に「しのいで最終ホールへ」と筋書きした17番のパー3で7メートルのバーディトライが沈んで再びトップに返り咲き。
最後パーセーブの決着で、最初に浮かんだのは「もうQTに行かなくてもいい」との安堵と幸せだった。
日大4年時の2021年にプロ転向し、2024年に一度、本格参戦を果たしたが、翌25年は結果を残せずQTもサードで敗退。
今年は出場資格に恵まれず、予選会を突破して、やっと今季のACNツアー2戦目を迎えた本大会だった。
今年はセカンドQTからの再挑戦を照準に、今週も次戦の資格がある15位内が実は本音だったが、プロ6年目の“初美酒”で今季残りの全ACNツアーに出場できる。
プレー後、クラブハウスのレストランでV会見に応じた。
優勝副賞でいただいた秋田のお米「サキホコレ150キロ」の使いみちについて、地元の記者さんに、母校(日大)か、所属先の病院(燦英会宮本医院)か、介護施設か。「いずれかに寄付して、今まで受けたご恩を少しでも還元できたら」と、答えていたところへ「ごはん、お持ちしました!」と、にこやかに南秋田のホールスタッフさん。
注文していたカレーライスが運ばれてきた。
秋田の白ゴハンを頬張りながら、初優勝の喜びを語れる幸せ…。
「ほんと、お米が美味しいので」。
本大会の歴代覇者には22年賞金王の比嘉一貴(ひが・かずき=18年優勝)をはじめ、PGAツアー選手の久常涼(ひさつね・りょう=21年優勝)や、23年チャレンジ賞金王の生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり=23年優勝)らがいる。
錚々たる面々の胃袋をわしづかみにしてきた秋田のお米。
「僕も、ゲンを担ぎたい」。
“口福”があすへの思いを加速する。














