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阿久津は3連続予選cutからの首位発進「手本でなければならない」

JGTO主催の日本タイトル戦で、選手会長の阿久津未来也(あくつ・みきや)が、好スタートを切った。
6バーディ、1ボギーの5アンダー「65」で上るとすぐ、ゲストが観覧する後ろの巨大なVIPテントを振り返って、ペコリと脱帽。



報道陣の囲み取材で大好きなアイドル談議を披露してひとしきり場を盛り上げると、その足でギャラリープラザへ。


選手の3Dシールと、クリアスタンドがあたる500円のつかみ取り。誰のが当たるかお楽しみで、練習仲間で先輩の堀川を引き当て「なんであなたが…?」と、言ってます


インフォメーションブースで選手グッズが当たるつかみ取りの動画撮影に応じたあと、今度はYouTubeの放送席に飛び込んだ。



阿久津にとっては4戦ぶりの1桁発進で、引っ張りだこの大会初日だ。

その間、ロッカールームで待ちぼうけの水梨キャディが、「やっぱり選手会長は忙しいねぇ」と、改めて感心していた。

4月の「前澤杯 MAEZAWA CUP」と、翌週の「中日クラウンズ」で5位と10位の成績を残したあと、「関西オープン」から連覇がかかった先週の「ミズノオープン」まで3戦続けて予選敗退していた。

「原因はドライバーのミスといって過言ではない」。

ジュニア期に一度、発症したイップスの症状に近いといい、「右肩と右腕が強く出てしまうのが僕のウィークポイント。メンタル的に振れなくなって、どんどん曲がるし、飛距離も落ちるし、この3試合は本当に辛かった」。

今週は月、火で、ドラコンプロの山崎コーチに会場まで来てもらって「腕が怖くて下ろせないなら先に走らせちゃいな、と」。
スイングも、クラブも変え、「なんとか打開策で臨んできょうはフェアウェイ12回くらい(実際は11回)」。

同組で回った日大後輩の勝俣に、あとで「未来也(みきや)さんらしいショットに戻っていい感じです」とプレー後にほめられたことも嬉しい。



この日は、469ヤードのパー4に設定された2番(パー5の場合は519ヤード)でのナイスセーブを皮切りに、4Uで70センチにつけた3番と、いずれも8メートルのバーディトライを沈めた4番、5番で3連続バーディを奪って加速。

前半のチャンスホールで貯金を作ると、ボギーは17番の1個にとどめて、5アンダーで回り切り、「この3週に比べたらよくなっている。これをどのくらい続けられるか」。

もともと、感情を表に出すタイプではない。新選手会長に就任した今年はなおさら「手本でなければならない。マイナスなイメージは出せないし、出したくない」。
不振で苦しい時でも紳士に徹し、今週のJGTO主催大会でも会場入りしてすぐあいさつ回り。

「特にきのうは台風で、コースのみなさんは夜を徹して復旧作業をしてくださった。自分だけでなく、選手みんなも感謝している」と、代表して菓子折りを届けに行った。

「そういうこともあると分かって受けた仕事なので。受けたからには積極的に取り組んでいきたいです」と、JGTOのタイトル戦でも二足のわらじで奔走する。
「選手会長になったから成績が落ちたといわれるのはかっこ悪い」。
昨年の「ミズノオープン」に続く通算2勝目が、まずは選手会長としての当面の目標だ。

先週は、金子駆大(かねこ・こうた)の欧州・DPワールドツアーの初制覇にもしびれた。

「日本ツアーの賞金王が世界でも通用することを証明してくれた。僕も続けるように頑張りたい」。

若手にも背中を押される。

「どの大会でも勝ちたいですが、そのうちの一つが“メジャー”だったらなお良い」。
最終日に「66」をマークして、宍戸で自己ベストの6位につけた昨年大会では、蟬川と、先週仲間の先輩、堀川のプレーオフを目に焼き付けた。
「次は絶対に自分も、と思ったことが今のモチベーションです」。
本タイトル戦で、選手会長が優勝した例はまだない。

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