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日本オープンゴルフ選手権 2025
清水が4打差リード。追う選手たちの思いは?
清水大成(しみず・たいせい)が3日目に7アンダーの「63」をマークし、通算8アンダーまで伸ばした。
金子駆大(かねこ・こうた)は、3アンダーの首位で出て、この日は1アンダーの「69」。
通算4アンダーの単独2位に後退し、清水に4打差を許した。
特に上りの16、18番の3パットボギーは悔しかった。
また、この日は3日間で一番の好コンディション。
「きょうは比較的風もなくて、けっこう伸ばしやすい天候だったので。もうちょっと伸ばしたかった」という欲もある。
でも、清水が走った3日目のボードに特段の動揺はなかった。
「あ、伸びてるな、って。また明日もあるのであんまり気にしていなかった」。
清水と最終日の1対1の2サムプレーも、泰然自若。「4打差あるので、マッチプレーっぽくなるのかわからないですけど頑張ります」と、淡々と話し、「4打差はけっこうありますけど、トラブルもあるコースなので。最後まで頑張りたいな、と思います」。
金子に続く3位の通算2アンダーには、今平周吾(いまひら・しゅうご)と桂川有人(かつらがわ・ゆうと)が並ぶ。
今平は、この日後半の12番から3連続バーディを奪って安堵していたところへリーダーボードが目に入り、「清水選手がかなり伸ばしていたのでびっくりしました」。
結果差は6打。
厳しいは厳しいが、「このコースなので、何があるかわからない。最後まであきらめず、スコア伸ばしていればチャンスはある」と、最終日の大逆転に賭ける。
東京ゴルフ倶楽部で行われた昨年大会は、後続の木下稜介(きのした・りょうすけ)の17番でのチップインバーディを知りながら、最後18番で、20メートルを沈める1差逆転の地元V。
「プレッシャーは感じてないですが、連覇できたら嬉しいです」。
18、19年の賞金王が史上6人目(8例目)の偉業に挑む。
桂川は、今平との2サムプレーで、今平と並ぶ3アンダー「67」をマークし、今平と共に3位タイにつけた。
「凄いですね」と、この日の清水の7アンダー「63」を素直に称えた。
「自分も初日から、いい緊張感をキープできていると思うので。明日も集中して行ければゾーンにも入れたりとか、チャンスにつながっていく。1打1打気が抜けないコースなので最後までやりきりたい」と、気合を入れた。
清水とは日大同期で、三島寮の同部屋で過ごした仲。
「大成とはまだ優勝争いをしたことがない。よく一緒に優勝争いできたらいいね、と話しているので。追いかけていったら、大成も喜んでくれると思う」。
最終日は最終組のひとつ前から同級生を追う。
昨年の日本共催「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」で通算2勝目を達成し、出場資格をつかんだ欧州・DPワールドツアーは今季、今週も含めて残り4試合。
「どっちに出るか…」。凄く悩んだそうだが勝者にマスターズ切符がある本大会で、今季3戦目の国内戦に挑むと決めて日光にやってきた。
だれにとっても喉から手が出るほど欲しいタイトル戦が、まもなくクライマックスを迎える。














