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日本オープンゴルフ選手権 2025

清水大成が日光で異次元の63、4打差王手

最終日を前に、4打差つけた。
土曜の大量スコアに日光がざわめいた。

清水大成(しみず・たいせい)が、ひとり異次元の7アンダー「63」をマークした。

「かみ合えば、5アンダーぐらいは行けるんじゃないかなと思っていましたが、それを越えたので、いいプレーできました」。





初Vを達成した5月の「日本プロ」に続く通算2勝目を、再び日本タイトルで飾れる大チャンスを迎えた。

ショットは飛んで曲がらず、昨季歴代最少(1.6884)で部門1位を獲った平均パットは今週も、ここまで断トツ1位(1.5143)。

「ライン読みがすごいあっていて、それ通りに打てたら入る」。

2打差5位から出て、スタートの1番で沈めた6メートルのバーディパットがこの日いちばん長かった。

1.5メートルを沈めた3番から連続バーディを記録し、6番では目の前に垂れかかる枝を避けて木の根元から高く上げたショットを1メートルにくっつけ、6アイアンで2.5メートルにつけた8番からまた連続バーディを獲って2打差の首位ターン。

「自分がトップに立っていたのは分かっていたんですけどあまり考えず、1打1打に集中できた」と、後半も13番で2メートルを入れ、14番では4メートルのフックラインをしのいだ。

15番で奥から下りの5メートルのバーディパットを見事に決めると、16、17番で立て続けのナイスセーブ。

難しい日光で、この日はバーディ8つと、ボギーは1個にとどめた。
大会レコードに1打迫る好スコアで、マスターズの切符があるビッグタイトルに手をかけた。




初優勝を飾った5月の「日本プロ」は、3打差の5位の「追う立場」で出て、前半から7つのバーディで「追われる立場」になり、16番と17番のダボ⇒ボギーで生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり)とのプレーオフに突入。紆余曲折を経て、4ホール目に勝ちきった。

「あの経験は生きると思う」と、清水。

「いろいろ考えすぎず、自分のプレーをすることだけに集中して頑張ります」。

「日本プロ」と「日本オープン」の同一年制覇なら史上11人目。
また初Vと2勝目共に日本タイトルなら、史上4人目の快挙だ。




⛳「日本オープン」「日本プロ」同一年制覇者
浅見緑蔵(1931年)
宮本留吉(1936年)
戸田藤一郎(1939年)
林由郎(1950年)
小野光一(1955年)
中村寅吉(1958年)
尾崎将司(1974年、1989年)
村上隆(1975年)
尾崎直道(1999年)
片山晋呉(2008年)

⛳初Vも2勝目も日本タイトルの選手
羽川豊(1981年日本オープン、81年ゴルフ日本シリーズJTカップ)
佐々木久行(1994年ゴルフ日本シリーズJTカップ、95年日本プロ)
稲森佑貴(2018年、20年日本オープン)

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