記事
日本オープンゴルフ選手権 2025
原が金子と共に初首位ターン。マスターズに出られたら?「べったりついて教えてもらう」
霧と日没で順延した第1ラウンドの残りと第2ラウンドを行い、通算6オーバー52位タイまでの67人(うちアマ4人)が、決勝ラウンドに進出した。
大会主催の公益財団法人日本ゴルフ協会(JGA)がセットした難条件を、通算アンダーパーで突破したのはわずかに7人。
勝者にマスターズの切符がある日本タイトル戦を原敏之(はら・さとし)と金子駆大(かねこ・こうた)が3アンダーの最上位でターンした。
原は、霧と日没で順延した第1ラウンドで、4ホールを残していたため、この日は早朝3時に起きた。

7時前に再開の6番セカンド地点のラフまで戻ると、「ワンピン(約2.5メートル)あるかないか」のチャンスにつけて“おはようバーディ”。
「きょうはうって変わってグリーンのスピードが超高速でした」と、雨の前日初日とのコンディションの差異も素早くキャッチ。
1オーバーの16位タイで第1ラウンドを終えると、第2ラウンドでは金子と並んでこの日のベストスコア「66」をマークした。
「2ラウンド目もけっこうラフには行きましたけど、木をかわしながら、そこからの2打目だったり、アプローチやパッティングが冴えていました。自分でいうのもなんですが、2打目以降は完璧に近い」と、控えめに自画自賛した。
2メートルを沈めたスタートの1番を皮切りに、5バーディ(1ボギー)を重ねて戻ると最後18番も奥のカラーから、2メートル強ピンをオーバーさせた返しも難なくパーセーブ。
最初クローグリップでアドレスしてから、順手に握り直すルーティンは、今夏から。
「プレーに入れ込みすぎると手元が低くなっていく。ライ角どおりに構えやすくするため」と、難コースでもいつもどおりの手順を貫き、第1ラウンドの残りと合わせて計22ホールを半日かけて回り切り、自身初の首位ターン。
「アンダーパーが出たら奇跡だなと、思ってゴルフしてたんですけど、ちょっと自分でもびっくりしています」。
今季、JGTOの試合では、昨季チャレンジトーナメントの賞金9位の資格で参戦するが、JGA主催の今週は同カテゴリーが設定されず、本大会は事前の予選会を突破しての参戦。
現在JGTOの賞金ランキングは54位につけており、「今週で初シードを決めて、ちょっと楽な気持ちで残りの試合に臨みたい」というのが、第一の目標だ。
勝者に贈られるマスターズの出場権については「実感がわかない。そこはまだ横に置いといて。できる範囲で頑張って、プラスαがもらえれば」と、控えめだが、21年にマスターズを制した松山英樹は同じ四国(松山・愛媛、原・香川)で小4から知る。
「もし一緒に出られたら…」とちらりと想像。「その時は、べったりついて教えてもらいます!」と、ニッコリした。














