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Baycurrent Classic Presented by LEXUS 2025

米澤蓮が雨の3日目に65「いい経験、で終わりたくない」5打差のV争いで情報収集

インの10番からスタートした米澤蓮(よねざわ・れん)が、雨の3日目にベストスコアの65をマーク。1アンダーの39位タイから出て、7アンダーの10位に浮上し、表街道に戻ってきた。




朝から降り続いた霧雨が、急に強さを増したのは、前半の14番。
508ヤードと距離が長く、大きく曲がっていく右側にはOB、左にはホール間の窪地が潜む最強難度のパー4で、2打目が250ヤードも残って「パー5みたい」。

スプーンでグリーンを狙ったが、届かず「3打目勝負」も寄らずで3メートルを残したが、しぶとくパーセーブ。

直前に、連続バーディを奪った12、13番からの流れが、途切れずに済んだ。

一昨年8月のJGTOツアー「横浜ミナト Championship ~Fujiki Centennial~」で、プレーオフを制して、5月の「中日クラウンズ」に続く通算2勝目を達成した思い出の横浜。 ⇒横浜で逆転・圧勝「泣いたってなにも変わらない」こらえて開花

「もちろん、良いイメージはある」。

しかし、PGAツアーのセッティングは当時と季節も距離もホール立ても違うし、「非常にタフ。同じコースを回っているんですけど、全然違うコースを回っている感じでやっている」と、V経験へのこだわりはゼロ。

PGAツアー選手に負けじと、2年前以上に積極的にドライバーを握るが、あくまで自身の状態がいいからであって、「打たされている感じはない」という。
本大会の開幕前に誓った。
「どうせみんなドライバーでバンバン打つんだろうから。それにつられないように」。

PGAツアー選手は、距離の短い13番も、お決まりのようにワンオン狙いだが、米澤はこんな雨の日こそ丁寧に刻み、2打目で3メートルに乗せてバーディを奪った。

初日2オーバーの出遅れの元凶にもなったパットも、2日目プレー後の居残り練習のおかげで向上。
後半アウトは1番から5メートルを沈めるなど4つチャンスをものにし、ボギーは前半18番のひとつだけ。

難条件で、グレイサーマンとシャウフェレの首位スコアは、2日目の通算12アンダーのまま止まった。

米澤も、5打差のV争いに飛び込んだ。
最終日は「全力でひとつでも上へ」と、結果を求めるのはもちろんだが、上位選手に紛れて突き止めたいことが、米澤にはある。

「PGAツアーの選手が、日本のコースに来てどういうプレーをするのか。多少狭くても、ドライバーを結構打ってて、曲がったら曲がったとこかから頑張ればいいや、という選手が多いのはこの3日間で、予想どおり」。

練習日には、金谷拓実(かなや・たくみ)や久常涼(ひさつね・りょう)らとのラウンドを通じて、PGAツアーで戦う日本人選手のプレースタイルの変化も注意深く観察し、アウェイでも、自分らしさを貫く2選手から、「飛距離にこだわりすぎて、ゲームを失っても仕方ない」との再認識も導き出せた。

今季賞金4位の資格で2年連続出場を果たした日本開催のPGAツアー。
「今年はいい経験、で終わりたくない」。

優勝も狙える最終日のプレーでもまたつかめることがきっとある。

「これから自分もPGAツアーを目指すにあたり、何が必要かを確認するにはこの上ない舞台。冷静に回りながら、ほかの選手のプレーを観て今後、自分のなにをどうしたらいいのか。一つでも多く吸収したい」。
日本開催のPGAツアーで、最後の情報収集にとりかかる。

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