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ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディー取れるんだトーナメント 2025
まさに連日スコアの大爆発。守りが信条のホストプロ・堀川未来夢の本音は?
バーディがどれだけ取れるかに着眼を置いた異色の新規試合が閉幕し、出場全選手による総バーディ数は2090個、またイーグル以上の63個と合わせて合計2153個は、直近5シーズンとしては、最多となった。
その中でも比嘉一貴(ひが・かずき)が32個、また自身初のプレーオフで2ホール目に決着したイーグルを含めると最多の計33個で、その頂点に。
通算スコアでは、2022年のカシオワールドオープンでチャン・キムがマークした、32に次ぐ歴代2位の30アンダーで通算7勝目を挙げ、Vスピーチで「セッティング次第で、男子ゴルフもこれだけバーディが取れるんだ、と感じていただけたなら嬉しい」と、アピールした。
また、大会テーマの恩恵もあり、岡田晃平(おかだ・こうへい)が、ボギーなしの最長記録を樹立。
大会全体としては、予選カットラインも底上げされ、2日目の通算8アンダーは、2022年の「東建ホームメイトカップ」の「6アンダー」を2打更新。
同日には、22年ぶりに山田大晟(やまだ・たいせい)と亀代順哉(かめしろ・じゅんや)、石坂友宏(いしざか・ともひろ)による1日3例のホールインワンが達成され、さらに3日目には黒川逸輝(くろかわ・いつき)が18番ホールでアルバトロスを達成。
発足当初はVスコア「50アンダー」をも想定された主催者の狙い通り、連日スコアの大爆発が起こった。
「ピンに打ってチャンスを作っていく、ということが僕は得意ではありませんので…」。

ゴルフを「確率のゲーム」と言い切り、日ごろからリスクマネジメントを徹底。「守りのゴルフ」を信条とする堀川にとって、今回のようなバーディ合戦は、まさに生みの苦しみだったようだが、それでも13人のホストプロが出場した中で、所属プロの谷原秀人(たにはら・ひでと)と田中章太郎(たなか・しょうたろう)と共に決勝ラウンドに進出し、その最上位となる22アンダーと健闘。
「たまにこうして普段とまったく別の攻め方をしないと上にいけない、という試合があっても面白い」と、大会テーマの遂行につとめてバーディ数では計27個を献上し、主催者の期待に懸命に応えた。
本当にありがたい。
今度は、苫小牧のブルックスカントリークラブで真夏のISPSシリーズが決着する。
次戦「ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」は、今週とは正反対の我慢比べのゲーム展開が用意されており、「来週もまた楽しみ」と、堀川。
今度こそホストプロの本領発揮といきますか。














