記事
ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディー取れるんだトーナメント 2025
比嘉一貴が「ケガの功名」10バーディ「現状維持は絶対だめ」
バーディ数を競い合う異色の新規試合で、22年の賞金王が2日目に貫録の大爆発した。
比嘉一貴(ひが・かずき)が足を負傷しながら10アンダーの「62」をマーク。
ボギーなしの10バーディで回り切り、「ケガの功名ですね」と、苦笑した。
先週オフ時に「どこに飛んでもいいから振る練習を」と、ドライバーのマン振りに励んだのが影響したか、右ひざを痛めて今週水曜日のプロアマ戦時は歩くのも困難に。
やむなくハーフで途中棄権し、ツアー帯同の成瀬トレーナーの献身治療でどうにか本戦出場にはこぎつけられたが、痛み止めはまだ手放せない。
「怖さがまだあって。あまり振れないけどそれでかえってリキ感がよくなったのかも」と、アクシデントもちゃっかり味方に。
共に九州出身で、同学年の池村寛世(いけむら・ともよ)が通算3勝目を飾った2週前の新規大会「リシャール・ミル チャリティトーナメント」は比嘉も優勝に近い位置にいて、最終日は池村の前の組でプレー。
V会見で池村は、比嘉から学んだというメンタルや、2度のトップ5を果たした比嘉の今季のアジアンツアーでの活躍に尊敬と羨望のコメントを残しているが、「僕からしたら、今年アジアンツアーに専念している池村も、ゲンジ(生源寺)も勝っているのに僕だけまだ勝てていない。お互い人のいいところ見て…て、なっちゃう感じですけど、積極的に海外に出ることで、国内ツアーでもいい結果が出ていることを思うと僕も、と思う」。
よきライバルとの相乗効果が生まれている。
今年、5位の成績を残して来たインドではLIVゴルフ1位のホアキン・ニーマンとラウンドする機会を得た。
「めちゃくちゃ差を感じたし、ヨーロッパ(DPワールドツアー)もそうでしたけど、行ってみないと分からないこともあるし、課題もたくさん見つかった」。
仲間に負けじと吸収し尽くす。
「ただコースや環境の違いもあって、それらが日本ツアーで必ずしも生きるとは限らない」とのジレンマもあるが、「プロスポーツ選手としてやっている以上、現状維持で満足しちゃっては絶対にだめ」。
いかにバーディが取れるかを競う本大会でこそ、焼き付けてきた海外勢の攻撃プレーが大いに参考になるはずだ。














