ただ、「ドライバーはけっこう曲がった。スタートはとんでもないボールが出た」と、最初の10番は、左のがけ下に落としてボギーとした。
「自分としてもけっこうショック」と躓いたが、次の11番で4メートルを入れるとそこから一気に4連続バーディ。
そのほか計9個は、自身の最多バーディ数も更新し、「びっくりです」と、自分が一番驚いた。
「長いパー3で3つとも取れたし、パットがよかったです」と、16番では3メートルを逃さず、前半最後の18番も惜しかった。
2番ではまた5メートルを決め、1メートルにつけた5番から今度は3連続バーディ。
真ん中の6番ではカラーから10ヤードをねじ込み、最後9番では右バンカーからの第3打をそつなく寄せてOKパーで2位と2打差の首位発進し、気持ちよさそうに歓声を浴びた。
本戦前に超ロングプロアマ戦を行った「前澤杯 MAEZAWA CUP」から、2週前のアジアンツアーも含めて5連戦。
また今週月曜日は、1日36ホールの全米オープンの日本予選でトップ通過を果たして初メジャー切符も取って来た。
「昨日はすぐ部屋に帰って、堀川(未来夢)さんのYouTubeを見ながらゆっくりしてました」と、予選同組の日大先輩もしっかり立てつつ、「今日もバーディいっぱい獲れたのであまり疲れず。気持ちもどんどん上がってくるので、それで疲れが取れてます」と、本人はほのぼの言ったが、周囲は少々、やきもきしている。
次週は、全英オープンの予選も兼ねる契約先ミズノのホスト試合で、次々週はJGTO主催の日本タイトル戦「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」があり、その翌週はいよいよ「全米オープン」だ。
付き添いのお父さんも、「絶対に疲れはあるだろうし、体を休めてやりたい。スケジュールを決めかねています」と、息子の快進撃は嬉しいけど、それ以上につい連戦の体を気遣ってしまう。
周囲の心配をよそに、23歳での連覇達成なら、日本勢としては最年少記録。
初日の首位発進には大会初の2年連続完全Vにも注目が集まる。
「連覇もそうですが、優勝したい」と、杉浦。
「最終ホールは思い切り打とう、と思って真っすぐいきましたし、スイング自体は悪くない。明日もビビらないで打っていければ安定したゴルフができるような気がします」と、程よく気合が入っている。