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中日クラウンズ 2025

浅地洋佑が30位から「62」で猛追。小西、岡田と並ぶ首位浮上

雨が止み、雲も去り、和合にクラウンズブルーの空が戻った。
早朝に、前日日没サスペンデッドの第2ラウンドを終え、予選カットが済むと、膠着していたリーダーボードがとたんに動き始めた。

先週優勝の小西たかのりが、2番で大会史上2人目のアルバトロスを達成。「65」で首位浮上した。
初優勝を狙う岡田晃平(おかだ・こうへい)は、18番のチップインで追いついた。

そして浅地洋佑(あさぢ・ようすけ)は、8アンダーで「62」の大まくり。
自己ベストを2打も更新し、「100点ですね。このゴルフ場で60台前半で回れるとは思ってなかった」と、喜びの声をあげた。



パットが絶好調だった。
「チャンスはすべて入った」と、10メートルを沈めた6番など、前半4バーディの「31」で走ると、後半は、5バーディ1ボギーの「31」。

13、14番では、いずれも6~7メートルを沈めて、次の15番とで3連続バーディ。
右バンカーに入れた16番は唯一のボギーとなったが、17番のパー3はバンカーから絶妙の寄せ。
パーでこらえて入った最後18番では、奥からの1.5メートルも難なく沈め、「久々にテンション上がった」と、ギャラリーの大歓声を浴びた。

杉並学院高校2年の2010年に「ダイヤモンドカップ」で2日目首位に立つなど、ジュニア期からプロの試合でたびたびV争いに顔をのぞかせ石川遼の後輩として脚光を浴び、11年にプロ転向。
19年の「ダイヤモンドカップ」では初優勝を達成し、同年「ANAオープン」ではツアー史上最多5人のプレーオフを制して2勝目を飾り、2021年の本大会では最終日最終組で回って5位に。

「和合は得意じゃなかったですが、その時がきっかけで、なんとなくこんな感じかな、と」。
一度のV争いで、攻略のコツをつかんだ天才肌が、難攻不落でVチャンスをつかもうとしている。


22年に賞金シード落ちを味わったが、植村啓太コーチと始めたスイング改造も、「やりたいことができるようになってきた」と、完成間近だ。

前日2日目に日没順延になった第2ラウンドは、中断直前に回り切ることはできたが、最後18番の雨中の2打目は「今日が130ヤードで昨日は200。昨日のうちに終われてよかったのかどうか…」。
通算2オーバー、30位タイでの決勝進出には多少の不満もあったが、アウトの第1組から出た第3ラウンドで一気にトップに浮上できれば、心も晴れやか。

21年「マイナビABCチャンピオンシップ」以来となる3年ぶりの優勝へ。
「絶対に意識はしますが、明日はあそこの1打が、とかあとで思わないように。悔いのないプレーがしたい」。
最終日の和合で完全燃焼を誓った。


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