記事

中日クラウンズ 2023

蟬川泰果が初出場の和合も最強タッグ

石川遼が、本大会を制したのは転向2年目の2010年だった。

「和合といえば、遼さんの58という印象です」と、当時まだ10歳にとっても石川の世界最少スコア記録(当時)の樹立は強烈だった。

あれから13年。


少年は、史上初のアマ2勝を達成するまで成長し、初出場の大会初日は、その石川と同組になった。

2週前の「関西オープン」では、清水重憲(しみず・しげのり)キャディの男女通算40勝目をプロ初勝利で飾った。

蟬川泰果(せみかわ・たいが)が今週も最強タッグで勝ちに来た。


初の和合に伴うのはこちらもまた百戦錬磨の進藤大典(しんどう・だいすけ)氏。



進藤さんが、本大会でキャディをするのは、2013年に松山英樹を担いで以来。その年、松山は史上初のルーキー賞金王に就いた。

また、男子ゴルフにおいては2018年の「ダンロップフェニックス」の松山以来。


その後、いちどバッグを置き、テレビ解説などマルチに活動していたが、今年3月にオーガスタで行われたマスターズ女子アマで、馬場咲希さんのキャディとして5年ぶりに職場復帰してから2戦目。


松山の凄さをさんざん間近で見てきた進藤さんだが、蟬川の溢れる才能にも感嘆。

「飛距離が凄いし、球の高さも驚異的だし、ショートゲームもめちゃくちゃ上手いし、何より賢い」と、さっそく練習日から絶賛。

昨年のプロ入り以降、蟬川も体力のペース配分を考えたりもしたそうだ。


でも、「やっぱり僕は、納得するまで打ち込むほうが疲れない」と、今週も月曜からさっそく、18ホールの練習ラウンドを実行。

「先週も過酷な条件で戦ってきたはずなのに・・・。めちゃくちゃ元気!」と進藤さんは、先週の欧州共催からの連戦でも疲れ知らずの若さと体力にも感心していた。


今オフ、蟬川からオファーを受けて、7月の欧「スコティッシュオープン」から今季メジャー最終戦「全英オープン」2連戦でのサポートを快諾した。

その“前哨戦”として、今大会でのタッグが実現したそうだが、「僕はなんにもやらなくても彼は十分やれる」と、進藤さん。
「僕は、久しぶりのキャディで毎日パンパン。蟬川くんの足を引っ張らないように頑張ります」。
初タッグで和合に神風を吹かせるか。


※文中誤字がございました。申し訳ございませんでした。

関連記事