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THE OPEN CHAMPIONSHIP 2022

当日5分前に滑り込み出場の星野陸也「ここに来てよかった」(第150回全英オープン)

行っても出られる保障はなかったが、それでも星野陸也は憧れの聖地に来た。
10日(日曜日)に着いた時点で、出場待機リストの2番手だった。

たとえこのまま出場資格が降りてこなくても、セントアンドリュースで過ごす第150回大会は特別と考えた。

「次につなげる意味でもここに来ていて良かった」と噛みしめながら、出場が確定しないまま練習ラウンドを重ねてきた。


繰り上げ出場が決まったのは、開幕当日のこの日14日。

「いつでも行けるように」と、朝5時半にコースに来てストレッチで体を慣らしておいたが、朝8時14分にスタート予定のイギリスのジャスティン・ローズが背中痛で欠場を決めたと知ったのは、ティオフの5分前だった。


準備もそこそこに、駆け足で1番ティに向かうと、すでに最初のモリナリがティショットを打つところだった。

続くフリートウッドの第1打を待つわずかな間に呼吸を整え星野の番。
ティショットをまっすぐ運び、2打目をチャンスにつけた。バーディパットは逃したが、冷静にパーセーブが出来た。


「去年から目標にしていた大会。出られて良かった」と、好機に歓喜しながらプレー。

「出るからにはベストを尽くす」と、前半は1バーディ、2ボギーの1オーバーで折り返し、後半12番のバーディでイーブンパーに戻したが、13番でポットバンカーに捕まり、「へりにくっついて、横にも出せない状況」と、そこから2つのボギーと、ホテル越えの17番パー4では「ジャッジミス」と、ダブルボギーを叩いた。


最後18番のワンオン→バーディで、ひとつ取り返せても初日は3オーバーの出遅れとなったが、「こんな経験は初めて。プレーすることができてよかった」と、まずは出番を得られたことに安堵。
翌2日目の巻き返しで、ただの思い出には終わらせない。


なお、ジャパンゴルフツアーメンバーで、今年の「ミズノオープン」3位の資格で出場権を得た豪州のブラッド・ケネディが、初日を4アンダーで回り終え、絶好のスタートを切っている。


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