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Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 2021

大混戦の最終日。連覇を狙う比嘉、因縁の今野ら灼熱の決戦へ

なんかある? どこどこ?©JGTOimages
大混戦の最終ラウンドが始まる。
通算13アンダーの単独首位で、ツアー初優勝を狙うジンバブエのスコット・ビンセントを、重永亜斗夢が1差で追う。

2打差の3位には、大会2勝目を狙う石川遼ら4人がひしめく。

前回19年覇者で、先週の「セガサミーカップ」ではツアー2勝目を飾って乗り込んできた比嘉一貴(ひが・かずき)も、4打差9位と、連覇も狙える位置に居残った。

前日3日目の上り16番から連続ボギーを叩いて「明日に引きずる」と、嫌なムードも最後18番のバーディで、かろうじて払拭。
「明日もなんとか頑張れそう」と、冷や汗をぬぐった。
「明日も上がり3ホールが勝負。それまでにトップタイかリードしていられるくらい、序盤から飛ばしていきたい」と、気合が入っている。

実力者に紛れて、ツアー初優勝を狙う若い力にも注目だ。
石川らと並んで3位タイから最終日を出るプロ3年目の今野大喜(いまの・だいき、=写真)は、芥屋で幻の”優勝”を取り返す。

プロ入り直前の2018年。日大4年時にここで行われた「日本アマ」の第2ラウンドで、2位と7打差をつけて首位に立ったが、台風の影響で試合はその後、中止に。

せっかくの大量スコアも夢と消えた。
「あのときは自己満で終わった感じ」と、残念な思い出も「今はネタとして、みんなが知ってくれている」と笑い、「あれからコースは変わったけれど、レイアウトはそんなに変わっていない」。
改修後のコースとも相性の良さを保ち続けて3日目の最終ホールでは、OBを覚悟したティショットも排水溝に残ってピンチから一転、バーディが獲れた。
「ツイてる。運を味方につけた感じ。このコースはなんかある」。
不思議な縁にも励まされ、最終日の芥屋をプレー。
叔父で、師匠でもあるツアー7勝の今野康晴(いまの・やすはる)は2009年大会に、池田勇太とのプレーオフで敗退。
家族ぐるみの因縁を晴らす大チャンスだ。

最終日の模様は午後1:55から、朝日系列全国ネットでお楽しみください。

有観客で行われている2年ぶりの開催では、各選手のお気に入りの歌が流れるスタートソングや、選べるランチ、ハンモックでくつろげる「のんびりパーク」や、音楽×DJでノリノリの12番パー3など、みどころ一杯です。

また大会ホームページからは、プロゴルファーとのオンライン名刺交換や、石川遼の追っかけ生中継も楽しめますよ!

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