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目標は3月のキャンプイン!祝53歳「まだまだ頑張る」谷口徹の原動力

ハッピーバースデー
10都府県すべてで緊急事態宣言の継続が発表された2月10日。
谷口徹は、53歳の誕生日を迎えた。

毎年、ちょうど時期が重なる恒例の宮崎合宿は、キャンセルした。
「野球のキャンプはやっているから迷いましたけど…やはり今は自粛すべきだろう、と」。
愛弟子たちにも、ひとまずそう通達を出した。

「確か2005年のオフから始めましたから…もう、15、6年目になりますかね」という長い歴史も、今年はやむなく”史上初”の中止を決定した。

誕生日を自宅で祝ってもらうのは、何年ぶりか。
「必ずしも毎年、重なっていたわけではないですけれど。かなり久しぶりではありますね」。
愛妻からプレゼントは受け取ったが、夕食後の誕生ケーキは辞退した。
「お昼にたくさん頂いてきたんでね」。
合宿のかわりに、この日はホームコースの三甲ゴルフ倶楽部(兵庫県三木市)で調整。
ラウンド後に同伴プレーの武藤俊憲と、白佳和(はくよしかず)がサプライズでお祝いをしてくれた。

「今日のスタートは当たりが悪くて。理想のショットには程遠かった」と、53歳初日の第1打は不本意でも5アンダーをマーク。
弟子たちをスコアで凌駕し、健在をアピールした。

祝勝をかねたささやかな宴もなるべく静かに、ろうそくをそーっと吹き消し「まだまだ、若手に対抗できるよう頑張ります」。

コロナ禍で、2シーズン統合の今年は2018年以来となる賞金シードの復活がかかるが、「シードが目標…なんていうようになったら引退です。やるからには優勝。当然でしょう?」。
今はひたすら早期の収束を願いながら、粛々と地元で打ちこむ。

当初は、同年代の選手たちと始めた宮崎合宿だったが、初代メンバーが1人去り、2人去り…。かわりに、今では自分の息子といってもいい年齢の選手たちが次々と門を叩き、参加リストに名前を連ねて順番を待っている。
「若い子たちの元気や飛距離には勝てないけれど、スコアではまだまだ勝てる。ゴルフは、競い合う相手がいるからこそ楽しい。また彼らと戦うのが楽しみ」。
後進の指導もまた、53歳の原動力。
コロナ禍でも諦めない。今後の感染状況や、社会情勢を注視しながら、3月のキャンプインを目指して改めて計画の立て直しだ。
  • 誕生日の合宿はとりやめましたが、今年は武藤くん(右)と、白くん(左)が地元でお祝いしてくれました。まだまだ、頑張ります!

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