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東北福祉大旋風に乗る!谷口拓也

自他ともに認める明るい性格。練習ラウンド中も、ほとんど喋りっぱなしだ。それが 度を過ぎて、東北福祉大の1年先輩・谷原秀人には、「うるさい!!」といって叱ら れることもしばしばだ。直後はしおらしくしているが、しばらくたつとまた“弾丸 トーク”が始まっている。「沈黙がイヤな性格で、つい・・・」と谷口は頭を掻い た。
昨年のファイナルQTランク39位の資格で、今年ツアー本格参戦したルーキーだ。アマ 時代、2000年から2年連続で四国アマを制した実力を発揮しはじめたのは、チャレン ジツアーの「アイフルチャレンジカップ・スプリング」だった。
昨年のドラコン王・小田龍一とのプレーオフを制して初優勝。その勢いに乗って参戦 したレギュラツアーでも、結果を残した。
アイフルカップで8位タイ。その次のサンクロレラクラシックでは4位タイに食い込ん だ。2試合連続でトップ10入りし、目標の「ルーキーイヤーでの初シード入り」にむ け大きく前進だ。
試合のとき、いつもその後ろをくっついて歩き「勉強させてもらってる」という谷原 秀人が、6月のマンダムルシードオープンでツアー初優勝をあげたとき、谷口も胴上 げの輪に加わった。5月には、2年先輩の星野英正も中日クラウンズでツアー初優勝を 果たした。 6月、JCBクラシック仙台で2位に入った宮里優作は、1年後輩だ。いま、ツアーに吹き 荒れている“東北福祉大”旋風に、「僕も乗りたい」と、谷口も、おおいに刺激を受 けている。
デビュー戦のフジサンケイクラシックでは、トーナメントの空気に圧倒され、右も左 もわからず予選落ちした。だがそれからわずか4ヶ月、「いまは、ホールアウト後に トレーニングに励む余裕も出てきたから」。またひとり、たくましい新人が出てき た。

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