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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2018

「宍戸の一生分のバーディを・・・」近藤智弘が単独首位

40歳のベテランが、3年ぶりの首位獲りに、どこか初々しく会見席に座って「こういうのも久しぶり。なんだか嬉しい」。

先週のミズノオープンでは、最長の8000ヤードも太刀打ちできずに、ついにひとつもバーディが獲れないまま予選落ちをした。
それが、この2日間で獲りも獲ったり15バーディ。
ましてここは、昨年まで5年間、決勝にも進めずにいた難コースの宍戸だ。
「こんなにバーディ獲れると思ってない。宍戸の一生分を獲ったんじゃないか」。

今週、初めて使ったというピン型のパターが後半、怒濤のバーディラッシュを呼び込んだ。11番から7メートル、5メートル、1メートルと沈めて3連続を奪うと、15番は4メートルのカラーから、こちらもまたパターで決めた。16番では1メートルのチャンスも逃さず連続バーディで、迎えた最後の18番は「ナイスパー」。
3メートルもしっかり拾って、通算9アンダーまで伸ばした。

昨年、16年守ってきた賞金シードを落とす契機となった腰痛は、治療の限りを尽くし、たまたま握らせてもらった女性用のクラブにヒントを見いだし、今は重量90グラム台の柔らかいSシャフトを使い、患部をいたわりながら回っている。

「気持ちはしっかり前を向いているけど、イメージはまだ出ていない。難しいコースでスコアがいいのは嬉しいけど、実感はない」。
昨年まで七転八倒していた男が2004年に、プレーオフの末に2位に敗れたメジャー大会で、4年ぶり7度目のVチャンスに恵まれても今はまだ、半信半疑だ。

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