この中日クラウンズは3年連続の出場も、一昨年は棄権、昨年は予選落ち。苦手なコースで今年も始まる前から自信が持てずに、そんな気持ちがもろに出た。

3番で、グリーン手前の距離のあるバンカーから見事なホールランを打って、OBすれすれ。命拾いの4オン2パットも意気消沈のダブルボギーだ。

コンビを組んで、2年半になるキャディのトンさんに励まされ、なんとか正気を保った。
挽回のチャンスは8番で訪れた。
132ヤードの2打目を、46度のウェッジでカップイン！
イーグルで、やにわに勢いを取り戻した。
18番も、グリーンの外から10メートルのバーディ締めに、今年がらりと変えた和合の攻略法に、手応えをつかんだ。

昨年まで、9ホールのティショットで握ったドライバー。「今年は2番と5番の2ホールだけ」。
代わりに13度と15度のスプーン2本を駆使して、苦手意識を克服した。

昨年、イエリさんと結婚したばかり。国内開幕戦から日本で3週間の新婚旅行も今週がいよいよ最終週だ。
「今年から、日本のスポンサーが3つもついたし頑張らなくちゃ！」。
新妻にも恩人にもいいところを見せるんだと、張り切っている。

• Ｔ・クロンパ