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ISPSハンダマッチプレー選手権(3回戦〜決勝) 2018

タイ・タイ決

やぐらのもうひと山の頂上で、ぶつかるのはどちらも”微笑みの国”から来た若い2人だ。クロンパと、ワナスリチャンのタイ対決。

クロンパは、2014年からシードに定着した28歳。この日7日の準々決勝で、188センチのノリス相手に、身長差22センチの勝負を4&3で決してみせた。
一方のワナスリチャンは、本格参戦もまだの23歳。「何回もQTに挑戦しているけど、なかなか上手くいかない」。今季は、まだアジア共催の3試合に出るのが精一杯だが、そのうち2戦でトップ5に入ってこのたびの“やぐら入り”。
しかもマッチプレーは、競技自体が初めてといい、それでも破竹の4強入りに「光栄です。すごく嬉しい!!」。アイドル顔を緩ませた。

父親の勧めで9歳からゴルフを始めた。
17歳でプロ転向。
今はアジアンツアーを中心に戦うが、「僕もここでやりたい」。日本ツアーはまだあこがれの地で、タイの先輩との直接対決は、「せっかくなら決勝であたりたかった」。
母国のみんなも喜ぶ好ゲームも、明後日もうひとつの山で当たればもっと最高だったが「しょうがない。いつも仲良くしてもらっている先輩とは、どちらが勝っても変わらず良い友だちです」。
待望の日本進出を前に、謙虚だ。

6月にタイの試合でも優勝争いをしたという2人。
結果は「土・日に一緒に回って勝ったのが僕。ワナスリチャンは2位。彼がどんなショットで攻めてくるかは分かっているよ」と、今のところは先輩クロンパが一枚うわて?
「マッチプレーは好き。タイの試合でも、勝ったことがあるから」と好データで完全武装する先輩。
今平対池田の準決勝と共に、こちらのカードもまた、見応えたっぷりだ。

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