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土産話を持ってキャンプイン! 小林伸太郎も4年目の宮崎で

今年の“最終回”にあたる今週の「JGTOゴルフ強化セミナーin宮崎フェニックス・シーガイア・リゾート」は、15日の月曜日からスタートしてこの日18日には4日目を迎えたが、小林にとってはすでに7日目の宮崎だ。

「先週から来ている」という。今週は、JGTO主催。そして先週は、ベテランの谷口徹が“主催”。弟子の武藤俊憲や松村道央らと谷口恒例の“フェニックスキャンプ”に小林も参加していた。数年前に続いて2度目だが、前回はなかば押しかけたような形であった。
しかし今回は昨シーズンに、賞金ランク63位は第二枠ながら、晴れて初シード入りを果たしたことで、谷口から直々に声をかけてもらって実現したのだ。

「いやもう、学ぶことばっかりです」と、さっそく“谷口塾”の成果が出ている。JGTO主催の宮崎合宿では、心酔する鈴木規夫や廣戸聡一先生の講義ですでに自身の弱点は把握していたのだが、今ひとつ体現できないまま4年目の“皆勤賞”を翌週に控えていた。

その目前に、谷口が指摘してくれたこともまさに、小林がずっと課題にしてきた「みぞおちとクラブの連動」に関することであり、「谷口さんが教えてくださったことを、自分なりにかみ砕いて、さらに今週習った廣戸先生のトレーニングメニューと合わせてやってみたら、なるほどなと思えることがあった」と、あっという間に解決してしまった。
「谷口さんのゴルフは見ているだけでも本当に勉強になる」と先週、仕入れたばかりの課題を引き続き、ここフェニックスカントリークラブというこれ以上ない環境の中で、取り組めることにも感謝しきりだ。

JGTO主催の宮崎合宿では、「オリンピックを目指して」というサブタイトルを掲げて、世界にも通用するゴルファーを目指していこうというテーマのもと、多彩な講師陣が2013年の初年度から毎年、手を変え品を変えてその方策を、参加者たちに伝授してきたのだが、「正直、まだ出場権すらないような選手にとっては、いきなり五輪といわれても、なかなかピンと来ない部分もあると思うんです」。

初回から毎年、欠かさず参加してきた小林とてつい昨年までは、同じ気持ちでいたフシがあるが、4年目の今年はひと味違う。
なんといっても、先月末のシーズン初戦「SMBCシンガポールオープン」が大きかった。世界1位も参加した舞台は、初日から4日連続サスペンデッド。おまけに翌週月曜日まで決着が持ち越される波乱の展開の中で小林も、最後までV争いを繰り広げたのだ。

「もちろん、マキロイ選手やデイ選手など、米ツアーでは飛距離を武器にしている選手が大半ですが、その中でも今まぎれもなく世界1位に君臨しているのはスピースなわけで、そのスピースと同じ舞台で戦って、飛距離の面では自分とさほど差がなかったこと。世界で求められているのは必ずしも飛距離だけではないということ。それらが間近で感じられたことは、非常に良かった」。

廣戸聡一先生の授業は、自らの特性を最大限に生かして、世界に勝るとも劣らない選手になってやろうよ、という気概とテーマで一貫しており昨年までは、まだまだ自分には絵空事と思えていたことも、必ずしもそうではないと知るチャンスを得られたことが小林には嬉しくて、「今週も、さっそく仲の良い選手に自分の経験を話したり、自分ももう29歳。そろそろそういう役割も果たすべきだ、と」。
帰国しても今だに7つ下のジョーダン・スピースを、「スピースさん」と呼んで敬語で話す律儀さで、今週は若い参加者たちにも土産話を惜しげもなく披露している。

シンガポールの翌週の「レオパレス21ミャンマーオープン」は、残念ながら予選落ち。その週末は航空券のキャンセル料も承知の上で、予定を変更して即帰国。残ってブラブラするよりも、早々に帰って調整に励もうと考えた小林だ。
このJGTO主催の合宿は、各地で行われる真夏の“1日キャンプ”も毎年欠かさず、合宿の総責任者でツアー通算16勝の鈴木を一番の“恩師”と崇敬し、昨季の初シード入りも、「鈴木さんのおかげ」と言ってはばからない。
谷口主催の宮崎合宿には、このあとニュージーランド選手権に出場してから、また合流するつもり。見るもの聞くもの、何でも貪欲に、また素直に吸収していく小林にはその人柄に惚れ込み今年も契約更新をしてくださった。「焼き鳥まさや」の社長さんをはじめとして、そのお尻を叩き、心からのエールで背中を押してくれる。そんなかけがえのない恩人が、年々増えていくばかりである。

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