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JCBクラシック仙台 2003

JCB仙台クラシック仙台2日目は友利勝良が首位をキープ「常に大きな夢を追いつ づけることで、モ チベーションを上げていけたらいいなあ、そう思いながら戦っています」

2年後、50歳を迎える。そのとき、友利にはひとつの計画がある。少年のような笑顔 を浮かべて言った 。「旅から旅への毎日・・・。またあんな生活を送れたら、最高ですね」
97年と98年、欧州ツアーを主戦場とした。ロンドンを拠点に、ヨーロッパ各地でいろ んな風に吹かれ 、さまざまな人と出会い、世界各国の料理に舌鼓を打って疲れを癒した。「長時間の 移動が大変とか言う人もいるけれど、僕はそれさえも楽しかった。だってそれは、日本で戦っている ときと、同じ感 覚だもの」
2005年の欧州シニアツアー参戦が目標だ。昨年は、須貝昇が全英シニアオープンを制 し、海老原清治 が賞金王に輝いた。彼らの活躍が、友利には羨ましくてならないと同時に、「やはり 次もヨーロッパ 」という思いが強まる。「飛ぶ選手ならアメリカ、となるでしょう。でも僕らみたい な選手には、あ っち(欧州)が合っている。“やれるんやないか”そういう気持ちにさせてくれるん です」
今年デビュー20周年。「長いプロゴルフ人生、そうやって常に大きな夢を追いつづけ ることで、モチ ベーションを上げていけたらいいなあ、そう思いながら戦っているんですよ」と友 利。
夢実現のために、ぜひとも欲しいのが1995年以来、ツアー通算7個目となるタイト ル。「・・・別になく てもいいとは思うのですが、それでもやっぱり、日本できちんと出場権を持って世界 へ飛び出すのと では、気分的に全然違うでしょう?」と静かに言った。
単独首位で挑む決勝ラウンド。「トップで予選通過は記憶にないくらい久しぶり。自 分でも、ビックリしとるんです」何を聞かれても飄々とした口調だが、内に秘めた思 いは相当なもの。遠く異国の地に思いを馳せながら、友利が表蔵王で8年ぶりの栄冠 を目指す。

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