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キャプテンは誰だ……!!(日立3ツアーズ選手権/組み合せ発表)

下段左から今平、クロンパ、右上から稲森、池田(キャプテン!)、石川(副キャプテン)、時松。この最強面子で狙うぞ、3連覇!!
男子と女子とシニアの対抗戦「Hitachi 3Tours Championship(日立3ツアーズ選手権)」は、一昨年からキャプテン制を廃止したことで、開催前からなんとなく、もやっとした感じになった。

本戦は2人で前・後半の2ステージとも各団体でペアを組んで争うチーム戦。そんな難しいゲーム方式で、キャプテンを決めないなんて、やっぱり無理がある。
というわけで毎年、チーム内では内々にな〜んとなく、キャプテンを決めるのが通例だが、さて、今年はどうしたものか。

昨年は確か、最年長の片山か、選手会長の優作か。どうしようかということで、なんとなく片山に決まったような…。
その流れでいえば今年は池田か、石川か。
年々若返りが進む男子ゴルフは32歳にしてはや最年長の池田か。
はたまた若き選手会長の石川か。
7日火曜日の前夜祭でも、そんな話で盛り上がったらしい。

「いやいや、俺は…」「どーぞ、どーぞ」とキャプテンの譲り合いも、かのトリオコントみたいな感じだったかどうかは定かでないが、大会を前日に控えた8日土曜日もまだなんとなく、もやっとした感じに、ほかのメンバーも、なんとなく遠慮がちに「僕はどちらがなられても偉大なお2人に従うのみです! どこまでもついていきます…!」(初出場の稲森)。

そんなチームの逡巡は、前夜の決起集会できっちりとカタがついた。
「…では、キャプテンは勇太さんで決まりですね!!」と、唐突に切り出したのは当の石川。
「えっ?! な、なんで俺が…」と、ふいを突かれて池田が、動揺している隙に「そして僕は“バイスキャプテン”ってことで。よろしくお願いします!」。ほかの若いメンバーたちもそれならと、満場一致で円満解決!

そんな我らが男子のJGTOは3連覇がかかる。
キーになるのはやっぱり、この男だ。
賞金王の周吾。
先週の日曜日から、お祝いムードにまぎれてゴルフはちょっとご無沙汰。
「久々にゴルフをしました」というこの日8日のプロアマ戦は、しかも風邪気味でちょっぴり鼻声。
「明日はちょっと不安ですけど…大会は初出場の昨年に続いて2回目。戦い方は、ちょっとはわかっています」と本戦では“副キャプテン”の石川とのペアで、大会を盛り上げることになった。

男子チームの各ペアはだれが決めたか。
どうやら各選手の使用球が、決め手となったそうだがその中でも唯一、2人のボールが違うペアは特に、明日は午後から交互に打つオルタネートのゲーム方式で、先輩が快くOKしてくれたから、安心だ。
「『俺は“丸ければ”大丈夫だから』って、遼さんが言ってくれて…」。
周吾のボールを使っていいと、石川からお許しを得てニコニコ周吾。

そしてモジモジ周吾はしかし、いざ本戦の意気込みをきかれて強気に言った。
「普通にやれば、男子が一番うまい。普通にやれば、男子が、上手くなければいけないと思う」。
いよいよプライドと執念が、火花を散らす男子と女子とシニアの対抗戦。
周吾のこのコメントが、技のシニアと華麗な女子を、本気にさせなければいいのだが。

<1STステージ(ベストボール方式)の組み合わせ(シニア・女子・男子の順>
8時35分
金鐘徳/山添昌良
小祝さくら/成田美寿々
稲森佑貴/Tクロンパ

8時50分
Gマイヤー/久保勝美
アンソンジュ/鈴木愛
池田勇太/時松隆光

9時05分
米山剛/Pマークセン
申ジエ/比嘉真美子
今平周吾/石川遼

<2NDステージ(オルタネート方式)の組み合わせ>
12時20分
金鐘徳/山添昌良
小祝さくら/成田美寿々
池田勇太/時松隆光

12時30分
Gマイヤー/久保勝美
アンソンジュ/鈴木愛
稲森佑貴/Tクロンパ

12時40分
米山剛/Pマークセン
申ジエ/比嘉真美子
今平周吾/石川遼
  • 女王とシニアの雄に挟まれて、きっぱり周吾。「普通にやれば、男子が一番上手い」 …言ったね?

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